16.2. システムの推奨スワップ領域
推奨されるスワップパーティションのサイズは、システムの RAM の容量と、システムをハイバネートするのに十分なメモリーが必要かどうかによって異なります。推奨されるスワップパーティションのサイズは、インストール時に自動的に設定されます。ハイバネートを可能にするには、カスタムのパーティション分割段階でスワップ領域を編集する必要があります。
以下の推奨は、1 GB 以下など、メモリーが少ないシステムで特に重要です。このようなシステムで十分なスワップ領域を割り当てられないと、システムが不安定になったり、インストールしたシステムが起動できなくなったりする可能性があります。
システム内の RAM の容量 | 推奨されるスワップ領域 | ハイバネートを許可する場合に推奨されるスワップ領域 |
---|---|---|
⩽ 2 GB | RAM 容量の 2 倍 | RAM 容量の 3 倍 |
> 2 GB - 8 GB | RAM 容量と同じ | RAM 容量の 2 倍 |
> 8 GB - 64 GB | 最低 4GB | RAM 容量の 1.5 倍 |
> 64 GB | 最低 4GB | ハイバネートは推奨されない |
システム RAM が 2 GB、8 GB、または 64 GB などの境界値の場合は、必要に応じてスワップサイズを選択してください。システムリソースに余裕がある場合は、スワップ領域を増やすとパフォーマンスが向上することがあります。
高速のドライブ、コントローラー、およびインターフェイスを搭載したシステムでは、複数のストレージデバイスにスワップ領域を分散すると、スワップ領域のパフォーマンスも向上します。
スワップ領域として割り当てたファイルシステムおよび LVM2 ボリュームは、変更時に 使用しない でください。システムプロセスまたはカーネルがスワップ領域を使用していると、スワップの修正に失敗します。free
コマンドおよび cat /proc/swaps
コマンドを使用して、スワップの使用量と、使用中の場所を確認します。
スワップ領域のサイズを変更するには、システムから一時的にスワップ領域を削除する必要があります。これは、実行中のアプリケーションが追加のスワップ領域に依存し、メモリーが不足する可能性がある場合に問題になる可能性があります。できれば、レスキューモードからスワップのサイズ変更を実行してください。デバッグ起動オプション を参照してください。ファイルシステムをマウントするように指示されたら、 を選択します。