19.7. インストール済みシステムでのソフトウェア RAID の作成
mdadm
ユーティリティーを使用して、既存のシステムにソフトウェア Redundant Array of Independent Disks (RAID) を作成できます。
前提条件
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mdadm
パッケージがインストールされている。 - システム上に 2 つ以上のパーティションを作成している。詳細な手順は、parted を使用したパーティションの作成 を参照してください。
手順
/dev/sda1 と /dev/sdc1 などの 2 つのブロックデバイスの RAID を作成します。
# mdadm --create /dev/md0 --level=0 --raid-devices=2 /dev/sda1 /dev/sdc1 mdadm: Defaulting to version 1.2 metadata mdadm: array /dev/md0 started.
level_value オプションは、RAID レベルを定義します。
オプション: RAID のステータスを確認します。
# mdadm --detail /dev/md0 /dev/md0: Version : 1.2 Creation Time : Thu Oct 13 15:17:39 2022 Raid Level : raid0 Array Size : 18649600 (17.79 GiB 19.10 GB) Raid Devices : 2 Total Devices : 2 Persistence : Superblock is persistent Update Time : Thu Oct 13 15:17:39 2022 State : clean Active Devices : 2 Working Devices : 2 Failed Devices : 0 Spare Devices : 0 [...]
オプション: RAID 内の各デバイスに関する詳細情報を確認します。
# mdadm --examine /dev/sda1 /dev/sdc1 /dev/sda1: Magic : a92b4efc Version : 1.2 Feature Map : 0x1000 Array UUID : 77ddfb0a:41529b0e:f2c5cde1:1d72ce2c Name : 0 Creation Time : Thu Oct 13 15:17:39 2022 Raid Level : raid0 Raid Devices : 2 [...]
RAID ドライブにファイルシステムを作成します。
# mkfs -t xfs /dev/md0
xfs を、ドライブをフォーマットするために選択したファイルシステムに置き換えます。
RAID ドライブのマウントポイントを作成してマウントします。
# mkdir /mnt/raid1 # mount /dev/md0 /mnt/raid1
/mnt/raid1 をマウントポイントに置き換えます。
システムの起動時に RHEL が
md0
RAID デバイスを自動的にマウントするようにするには、デバイスのエントリを/etc/fstab
ファイルに追加します。/dev/md0 /mnt/raid1 xfs defaults 0 0