第17章 Fibre Channel over Ethernet の設定
IEEE T11 FC-BB-5 標準に基づく Fibre Channel over Ethernet (FCoE) は、イーサネットネットワーク上でファイバーチャネルフレームを送信するためのプロトコルです。通常、データセンターには専用の LAN およびストレージエリアネットワーク (SAN) があり、各個別設定に分けられます。FCoE は、これらのネットワークを単一のネットワーク設定とコンバージドネットワーク設定に統合します。FCoE の利点 (ハードウェアおよび電力の低さなど) の利点は以下のとおりです。
17.1. RHEL でハードウェア FCoE HBA の使用
RHEL では、ハードウェアの Fibre Channel over Ethernet (FCoE) Host Bus Adapter (HBA) を使用できます。これは、以下のドライバーでサポートされています。
-
qedf
-
bnx2fc
-
fnic
このような HBA を使用する場合は、HBA の設定で FCoE を設定します。詳細は、アダプターのドキュメントを参照してください。
HBA を設定すると、Storage Area Network (SAN) からエクスポートした論理ユニット番号 (LUN) が、/dev/sd*
デバイスとして RHEL で自動的に利用可能になります。ローカルストレージデバイスと同様に、これらのデバイスを使用できます。