19.5. Linux RAID サブシステム
Linux では、以下のサブシステムで RAID を作成します。
- Linux ハードウェア RAID のコントローラードライバー
- Linux には、ハードウェア RAID コントローラーに固有の RAID サブシステムがありません。特別な RAID チップセットを使用するため、ハードウェア RAID コントローラには独自のドライバが付属しています。これらのドライバーを使用すると、システムは RAID セットを通常のディスクとして検出します。
mdraid
mdraid
サブシステムは、Linux 用のソフトウェア RAID ソリューションとして設計されました。これは、Red Hat Enterprise Linux のソフトウェア RAID の推奨ソリューションでもあります。このサブシステムでは独自のメタデータ形式が使用され、通常はネイティブの MD メタデータと呼ばれます。mdraid は、外部メタデータとして知られる他のメタデータ形式にも対応しています。Red Hat Enterprise Linux 9 は
mdraid
と外部メタデータを使用して、Intel Rapid Storage (ISW) または Intel Matrix Storage Manager (IMSM) セットと Storage Networking Industry Association (SNIA) Disk Drive Format (DDF) にアクセスします。mdraid
サブシステムセットは、mdadm
ユーティリティーによって設定および制御されます。