F.5. ログイン後に X サーバーが失敗する
X サーバーは、ローカルマシン、つまりユーザーが直接使用するコンピューターで実行する X Window System のプログラムです。X サーバーは、グラフィックカード、ディスプレイ画面、入力デバイス (通常はこれらのコンピューターのキーボードとマウス) へのすべてのアクセスを処理します。X Window System (しばしば X と呼ばれます) は、1 台コンピューターおよびコンピューターのネットワークで GUI を管理するための、完全なクロスプラットフォームの無料クライアントサーバーシステムです。クライアントサーバーモデルは、クライアントとサーバーと呼ばれる、リンクされている 2 つのアプリケーション間で作業を分割するアーキテクチャーです。*
ログイン後に X サーバーがクラッシュした場合は、1 つ以上のファイルシステムが満杯になっている可能性があります。問題をトラブルシューティングするには、次のコマンドを実行します。
$ df -h
この出力は、どのパーティションが満杯かを検証します。ほとんどの場合、問題は /home
パーティションにあります。以下は、df
コマンドの出力例です。
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on devtmpfs 396M 0 396M 0% /dev tmpfs 411M 0 411M 0% /dev/shm tmpfs 411M 6.7M 405M 2% /run tmpfs 411M 0 411M 0% /sys/fs/cgroup /dev/mapper/rhel-root 17G 4.1G 13G 25% / /dev/sda1 1014M 173M 842M 17% /boot tmpfs 83M 20K 83M 1% /run/user/42 tmpfs 83M 84K 83M 1% /run/user/1000 /dev/dm-4 90G 90G 0 100% /home
この例では、/home
パーティションが満杯になっていることが失敗の原因になっていることがわかります。不要なファイルを削除します。ディスク領域の一部を解放したら、startx
コマンドを使用して X を起動します。df
に関する詳細情報と、使用できるオプション (この例で使用する -h
オプションなど) の詳細は、df(1)
の man ページを参照してください。