6.4. HTTP または HTTPS を使用するインストールソースの作成
インストールツリー (DVD ISO イメージから抽出したコンテンツと、有効な .treeinfo
ファイル含むディレクトリー) を使用したネットワークベースのインストール用のインストールソースを作成できます。インストールソースには、HTTP、または HTTPS でアクセスします。
前提条件
- Red Hat Enterprise Linux 9 を搭載したサーバーへの管理者レベルのアクセス権限があり、このサーバーがインストールするシステムと同じネットワーク上にある。
- Binary DVD イメージをダウンロードしている。詳しくは、インストール ISO イメージのダウンロード を参照してください。
- イメージファイルから、起動可能な CD、DVD、または USB デバイスを作成している。詳細は、インストールメディアの作成 を参照してください。
- ファイアウォールにより、インストールしようとしているシステムがリモートインストールソースにアクセスできることを確認している。詳細については、ネットワークベースのインストール用のポート を参照してください。
-
httpd
パッケージがインストールされている。 -
https
インストールソースを使用すると、mod_ssl
パッケージがインストールされます。
Apache Web サーバー設定で SSL セキュリティーが有効になっている場合は、TLSv1.3 プロトコルを有効にすることが推奨されます。デフォルトでは、TLSv1.2 (LEGACY) が有効になっています。
自己署名証明書付きの HTTPS サーバーを使用する場合は、noverifyssl
オプションを指定してインストールプログラムを起動する必要があります。
手順
- HTTP(S) サーバーに DVD ISO イメージをコピーします。
DVD ISO イメージをマウントするのに適したディレクトリーを作成します。以下はその例です。
# mkdir /mnt/rhel9-install/
DVD ISO イメージをディレクトリーにマウントします。
# mount -o loop,ro -t iso9660 /image_directory/image.iso /mnt/rhel9-install/
/image_directory/image.iso を DVD ISO イメージへのパスに置き換えます。
マウントされたイメージから、HTTP(S) サーバーの root にファイルをコピーします。
# cp -r /mnt/rhel9-install/ /var/www/html/
このコマンドでは、イメージのコンテンツが格納された
/var/www/html/rhel9-install/
ディレクトリーが作成されます。他の一部のコピー方法は、有効なインストールソースに必要な.treeinfo
ファイルを省略する可能性があることに注意してください。この手順で示されているように、ディレクトリー全体に対してcp
コマンドを入力すると、.treeinfo
が正しくコピーされます。httpd
サービスを開始します。# systemctl start httpd.service
これにより、インストールツリーにアクセスできるようになり、インストールソースとして使用できるようになります。
注記インストールソースを設定するには、プロトコルに
http://
またはhttps://
を使用して、サーバーのホスト名または IP アドレス、および ISO イメージのファイルを保存するディレクトリー (HTTP サーバーの root への相対パス) を指定します。たとえば、HTTP を使用し、サーバーのホスト名がmyserver.example.com
で、イメージのファイルが/var/www/html/rhel9-install/
にコピーされた場合、指定するインストールソースはhttp://myserver.example.com/rhel9-install/
となります。
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