第5章 クラスター設定のテスト
HA クラスターのセットアップを実稼働環境に導入する前に、次のテストを実行して、HA クラスターのセットアップが期待どおりに機能することを確認するよう推奨します。
また、これらのテストは、定期的な HA/DR 訓練の一環として後から繰り返し行う必要があります。それにより、クラスターが引き続き期待どおりに機能していること、また通常の動作中に問題が発生した場合や、セットアップの手動メンテナンスが必要な場合に、管理者がセットアップを健全な状態に戻すために必要な手順を熟知していることを確認します。
5.1. pcs コマンドを使用した ASCS インスタンスの手動移動 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
pacemaker クラスターが、インスタンスを他の HA クラスターノードにオンデマンドで移動できることを確認します。
テストの前提条件
両方のクラスターノードが稼働しており、
ASCSとERSのリソースグループが異なる HA クラスターノードで実行されている。* Resource Group: S4H_ASCS20_group: * S4H_lvm_ascs20 (ocf:heartbeat:LVM-activate): Started node1 * S4H_fs_ascs20 (ocf:heartbeat:Filesystem): Started node1 * S4H_vip_ascs20 (ocf:heartbeat:IPaddr2): Started node1 * S4H_ascs20 (ocf:heartbeat:SAPInstance): Started node1 * Resource Group: S4H_ERS29_group: * S4H_lvm_ers29 (ocf:heartbeat:LVM-activate): Started node2 * S4H_fs_ers29 (ocf:heartbeat:Filesystem): Started node2 * S4H_vip_ers29 (ocf:heartbeat:IPaddr2): Started node2 * S4H_ers29 (ocf:heartbeat:SAPInstance): Started node2- リソースおよびリソースグループのすべての障害がクリアされ、failcount がリセットされている。
テストの手順
任意のノードから次のコマンドを実行して、他の HA クラスターノードへの
ASCSインスタンスの移動を開始します。[root@node1]# pcs resource move S4H_ascs20
モニタリング
テスト中に別のターミナルで次のコマンドを実行します。
[root@node2]# watch -n 1 pcs status
予想される動作
-
ASCSリソースグループが他のノードに移動されます。 -
その後、
ERSリソースグループが停止し、ASCSリソースグループが以前に実行されていたノードに移動します。
-
テスト結果
ASCSリソースグループが他のノード (このシナリオではノード node2) に移動し、ERSリソースグループがノード node1 に移動します。* Resource Group: S4H_ASCS20_group: * S4H_lvm_ascs20 (ocf:heartbeat:LVM-activate): Started node2 * S4H_fs_ascs20 (ocf:heartbeat:Filesystem): Started node2 * S4H_vip_ascs20 (ocf:heartbeat:IPaddr2): Started node2 * S4H_ascs20 (ocf:heartbeat:SAPInstance): Started node2 * Resource Group: S4H_ERS29_group: * S4H_lvm_ers29 (ocf:heartbeat:LVM-activate): Started node1 * S4H_fs_ers29 (ocf:heartbeat:Filesystem): Started node1 * S4H_vip_ers29 (ocf:heartbeat:IPaddr2): Started node1 * S4H_ers29 (ocf:heartbeat:SAPInstance): Started node1
復元の手順:
場所の制約がある場合は、それを削除します。
[root@node1]# pcs resource clear S4H_ascs20