4.10. Standalone Enqueue Server 2 (ENSA2) Multi-Node Cluster (オプション)


ENSA2 を備えた SAP S/4HANA の場合、3 つ以上の HA クラスターノードを使用して ASCS および ERS インスタンスを管理できます。インスタンスを実行中のノードに問題が発生した際にインスタンスのフェイルオーバーをより柔軟に行うために、クラスターノードを追加する必要がある場合は、次のセクションのガイドラインを使用してください。 

4.10.1. OS 設定

リソース、サブスクリプション、OS 設定などの点で、最初の 2 つのノードと同一のノードを作成します。 

この例では、ノードのホスト名は node3 です。各クラスターノードの /etc/hosts ファイルに、すべてのクラスターノードのホスト名と IP アドレス、さらに HA クラスターが管理するすべての SAP インスタンスの仮想ホスト名と仮想 IP アドレスが含まれていることを確認してください。

/etc/services の SAP 関連エントリーを、最初の 2 つのノードの 1 つから 3 番目のノードに必ずコピーしてください。

4.10.2. ユーザーとグループの作成

SAP インスタンスに必要なユーザーとグループを作成します。ユーザーとグループは、他のノードで使用されているものと同じです。以下に例を示します。

Groups in /etc/group:
sapsys:x:1010:
sapinst:x:1011:root,s4hadm

Users in /etc/passwd:
s4hadm:x:1020:1010:SAP System Administrator:/home/s4hadm:/bin/csh
sapadm:x:1001:1010:SAP System Administrator:/home/sapadm:/bin/false

4.10.3. 共有ファイルシステムのローカルディレクトリーとマウントポイントの作成

追加の HA クラスターノードで実行可能にする必要のある全インスタンスに必要な、すべてのマウントポイントを作成します。

/sapmnt
/usr/sap/
/usr/sap/SYS/
/usr/sap/trans/
/usr/sap/S4H/
/usr/sap/S4H/ASCS20/
/usr/sap/S4H/ERS29/
/usr/sap/S4H/D<Ins#>/

すべてのディレクトリーのユーザーおよびグループの所有権は、必ず他のクラスターノードと同じユーザーおよびグループに設定し、ローカルディレクトリー (/usr/sap/SYS など) の内容は、必ず他のクラスターノードの 1 つからコピーしてください。

/sapmnt および /usr/sap/trans が既存の HA クラスターノードに /etc/fstab 経由で静的にマウントされている場合、これらのファイルシステムも追加の HA クラスターノードの /etc/fstab に追加する必要があります。また、ファイルシステムは後でマウントする必要があります。

/sapmnt および /usr/sap/trans がクラスターによって管理されている場合は、ファイルシステムが追加の HA クラスターノードにもマウントされるようにクラスター設定を更新する必要があります。

ノードをクラスターの一部とし、SAP インスタンスを管理できるようにするには、必要なパッケージをインストールします。

[root@node3]# dnf install pcs pacemaker resource-agents-sap

4.10.5. クラスターへのノードの追加

既存のクラスターの 1 つのノードに 3 番目のノードを追加します。

[root@node1]# pcs cluster auth node3
Username: hacluster
Password:

[root@node1]# pcs cluster node add node3

4.10.6. 3 番目のノードを含めるためのフェンシング/STONITH 設定の更新

STONITH セットアップによっては、3 番目の HA クラスターノードを含むように STONITH リソースを更新する必要がある場合があります。

新しい HA クラスターノードにリソースを移動する前に、次のコマンドを使用して、既存の HA クラスターノードの 1 つから HA クラスターの新しいノードをフェンスできることを確認してください。

[root@node1]# pcs stonith fence node3

4.10.7. ERS リソース設定の更新

ERS インスタンスが起動したノードに留まり、クラスター内で制御不能に移行しないようにするには、リソースの resource-stickiness を設定します。

[root@node1]# pcs resource meta s4h_ers29 \ resource-stickiness=3000
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