5.2. sapcontrol を使用した ASCS インスタンスの手動移動 (SAP HA インターフェイスが有効な場合)


インスタンスに対して SAP HA インターフェイス が有効になっている場合に、sapcontrol コマンドがインスタンスを他の HA クラスターノードに移動できることを確認します。

  • テストの前提条件

    • SAP インスタンスに対して SAP HA インターフェイス が有効になっている。
    • 両方のクラスターノードが稼働しており、ASCSERS のリソースグループが実行されている。

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      [root@node2: ~]# pcs status | egrep -e "S4H_ascs20|S4H_ers29"
           * S4H_ascs20 (ocf:heartbeat:SAPInstance): Started node2
           * S4H_ers29 (ocf:heartbeat:SAPInstance): Started node1
    • リソースおよびリソースグループのすべての障害がクリアされ、failcount がリセットされている。
  • テストの手順

    • <sid>adm ユーザーとして、sapcontrolHAFailoverToNode 関数を実行して、ASCS インスタンスを他のノードに移動します。
  • モニタリング

    • テスト中に別のターミナルで次のコマンドを実行します。

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      [root@node2]# watch -n 1 pcs status
  • 予想される動作

    • ASCS インスタンスは他の HA クラスターノードに移動し、移動を完了するために一時的な場所の制約を作成します。
  • テスト

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    [root@node2]# su - s4hadm
    node2:s4hadm 52> sapcontrol -nr 20 -function HAFailoverToNode ""
    
    06.12.2023 12:57:04
    HAFailoverToNode
    OK
  • テスト結果

    • ASCSERS は、両方とも他のノードに移動します。

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      [root@node2]# pcs status | egrep -e "S4H_ascs20|S4H_ers29"
          * S4H_ascs20 (ocf:heartbeat:SAPInstance): Started node1
          * S4H_ers29 (ocf:heartbeat:SAPInstance): Started node2
    • 制約は次のように作成されます。

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      [root@node1]# pcs constraint
      Location Constraints:
        Resource: S4H_ASCS20_group
          Constraint: cli-ban-S4H_ASCS20_group-on-node2
            Rule: boolean-op=and score=-INFINITY
              Expression: #uname eq string node1
              Expression: date lt xxxx-xx-xx xx:xx:xx +xx:xx
  • 復元の手順

    • 上記の制約は、Expression で指定された date lt に達すると自動的に消去されます。
    • あるいは、次のコマンドを使用して制約を削除することもできます。

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      [root@node1]# pcs resource clear S4H_ascs20
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