5.6. Object Storage サービスにおける基本的なコンテナー管理
Object Storage サービス (swift) の整理を容易にするには、擬似フォルダーを使用できます。これらのフォルダーは、オブジェクトを格納することができる論理デバイスで、入れ子が可能です。たとえば、イメージを保管する Images フォルダーや、ビデオを保管する Media フォルダーなどを作成することができます。
各プロジェクトに 1 つまたは複数のコンテナーを作成することができます。また、各コンテナーには、1 つまたは複数のオブジェクトまたは擬似フォルダーを作成することができます。
5.6.1. Object Storage サービスでのコンテナーの作成
Dashboard を使用してコンテナーを作成します。
手順
- Dashboard で プロジェクト > オブジェクトストア > コンテナー を選択します。
- コンテナーの作成 をクリックします。
コンテナー名 を指定して、コンテナーアクセス フィールドで以下のいずれかのオプションを選択します。
タイプ 説明 プライベート
アクセスを現在のプロジェクトのユーザーに制限します。
パブリック
パブリックの URL を使用して API アクセスを全員に許可します。ただし、Dashboard では、プロジェクトユーザーには、他のプロジェクトのパブリックコンテナーおよびデータは表示されません。
- コンテナーの作成 をクリックします。
(オプション) 新しいコンテナーはデフォルトのストレージポリシーを使用します。複数のストレージポリシーが定義されている場合には (たとえば、デフォルトポリシーと Erasure Coding を有効にする別のポリシーなど)、デフォルト以外のストレージポリシーを使用するようにコンテナーを設定することができます。
# swift post -H "X-Storage-Policy:<policy>" <container_name>
<policy>
はコンテナーで使用するポリシーの名前またはエイリアスに、<container_name>
をコンテナーの名前に置き換えます。
5.6.2. Object Storage サービスでのコンテナー用の擬似フォルダーの作成
Dashboard を使用してコンテナーの擬似フォルダーを作成します。
手順
- Dashboard で プロジェクト > オブジェクトストア > コンテナー を選択します。
- 擬似フォルダーを追加するコンテナーの名前をクリックします。
- 疑似フォルダーの作成 をクリックします。
- 疑似フォルダー名 フィールドに名前を指定し、作成 をクリックします。
5.6.3. Object Storage サービスでのコンテナーの削除
Dashboard を使用してコンテナーを削除します。
手順
- Dashboard で プロジェクト > オブジェクトストア > コンテナー を選択します。
- コンテナー のセクションのリストを参照して全オブジェクトが削除されていることを確認します。詳細は、オブジェクトの削除 を参照してください。
- 対象のコンテナーの矢印メニューで コンテナーの削除 を選択します。
- コンテナーの削除 をクリックして、コンテナーを削除する操作を確定します。
5.6.4. Object Storage サービスへのオブジェクトのアップロード
実際のファイルをアップロードしない場合でも、後でファイルをアップロードするのに使用できるプレースホルダーとしてオブジェクトは作成されます。
手順
- Dashboard で プロジェクト > オブジェクトストア > コンテナー を選択します。
- アップロードしたオブジェクトを配置するコンテナーの名前をクリックします。コンテナーに擬似フォルダーがすでに存在する場合は、その名前をクリックします。
- ファイルをブラウズして オブジェクトのアップロード をクリックします。
オブジェクト名 フィールドに名前を指定します。
- / の文字 (例: Images/myImage.jpg) を使用して、名前に擬似フォルダーを指定できます。指定したフォルダーがまだ存在していない場合には、オブジェクトのアップロード時に作成されます。
- 名前がその場所で一意ではない場合 (オブジェクトがすでに存在している場合)、そのオブジェクトのコンテンツは上書きされます。
- オブジェクトのアップロード をクリックします。
5.6.5. Object Storage サービス内のオブジェクトのコピー
Dashboard を使用してオブジェクトをコピーします。
手順
- Dashboard で プロジェクト > オブジェクトストア > コンテナー を選択します。
- オブジェクトのコンテナーまたはフォルダーの名前をクリックします (オブジェクトを表示します)。
- オブジェクトのアップロード をクリックします。
- コピーするファイルを参照し、矢印メニューで コピー を選択します。
以下の項目を設定します。
フィールド 説明 宛先コンテナー
新規プロジェクトの宛先コンテナー
パス
宛先コンテナーの擬似フォルダー。フォルダーが存在しない場合は、作成されます。
宛先オブジェクト名
新規オブジェクト名。その場所で一意ではない名前を使用した場合 (オブジェクトがすでに存在している場合)、そのオブジェクトの以前のコンテンツは上書きされます。
- オブジェクトのコピー をクリックします。
5.6.6. Object Storage サービスからのオブジェクトの削除
Dashboard を使用してオブジェクトを削除します。
手順
- Dashboard で プロジェクト > オブジェクトストア > コンテナー を選択します。
- リストを参照して対象のオブジェクトを特定し、矢印メニューで オブジェクトの削除 を選択します。
- オブジェクトの削除 をクリックして、オブジェクトを削除する操作を確定します。