15.2. バックアップからの director Operator の復元
バックアップの復元をリクエストすると、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) ディレクターオペレーター (OSPdO) は、指定された OpenStackBackup
リソースの内容を取得し、それらを namespace 内に存在するすべての既存のカスタムリソース (CR)、ConfigMap
、および Secret
リソースに適用しようとします。。OSPdO は、namespace 内の既存のリソースを上書きし、namespace 内に見つからないリソースに対して新しいリソースを作成します。
手順
利用可能なバックアップを一覧表示します。
$ oc get osbackup
特定のバックアップの詳細を調べます。
$ oc get backup <name> -o yaml
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<name>
を検査するバックアップの名前に置き換えます。
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ワークステーション上に
openstack_restore.yaml
という名前のファイルを作成します。 以下の設定を
openstack_restore.yaml
ファイルに追加して、OpenStackBackupRequest
カスタムリソース (CR) を作成します。apiVersion: osp-director.openstack.org/v1beta1 kind: OpenStackBackupRequest metadata: name: openstackbackuprestore namespace: openstack spec: mode: <mode> restoreSource: <restore_source>
<mode>
を次のいずれかのオプションに置き換えます。-
restore
: 既存のOpenStackBackup
からのリストアを要求します。 -
cleanRestore
: 既存のOpenStackBackup
から新しいリソースを復元して作成する前に、namespace 内の既存の OSPdO リソースを完全に消去します。
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<restore_source>
を復元するOpenStackBackup
の ID に置き換えます (例:openstackbackupsave-1641928378
)。
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openstack_restore.yaml
ファイルを保存します。 OpenStackBackupRequest
CR を作成します。$ oc create -f openstack_restore.yaml -n openstack
OpenStackBackupRequest
CR の作成ステータスを監視します。$ oc get openstackbackuprequest openstackbackuprestore -n openstack
Loading
状態は、OpenStackBackup
のすべてのリソースがクラスターに対して適用されていることを示します。NAME OPERATION SOURCE STATUS COMPLETION TIMESTAMP openstackbackuprestore restore openstackbackupsave-1641928378 Loading
Reconciling
状態は、すべてのリソースがロードされ、OSPdO がすべてのリソースのプロビジョニングを試みるために調整を開始したことを示します。NAME OPERATION SOURCE STATUS COMPLETION TIMESTAMP openstackbackuprestore restore openstackbackupsave-1641928378 Reconciling
Restored
状態は、OpenStackBackup
CR が復元されたことを示します。NAME OPERATION SOURCE STATUS COMPLETION TIMESTAMP openstackbackuprestore restore openstackbackupsave-1641928378 Restored 2022-01-12T13:48:57Z
Error
状態は、復元が失敗したことを示します。リクエストの内容を確認してエラーを見つけます。$ oc get openstackbackuprequest openstackbackuprestore -o yaml -n openstack