4.5. カスタムの Puppet パラメーターの確認
Puppet パラメーターのカスタマイズに ExtraConfig
インターフェイスを使用する場合には、アップグレード中に、Puppet が重複した宣言のエラーを報告する可能性があります。これは、Puppet モジュール自体によって提供されるインターフェイスの変更が原因です。
この手順では、環境ファイル内のカスタムの ExtraConfig
hieradata パラメーターを確認する方法を説明します。
環境で LDAP バックエンドを使用している場合は、オーバークラウドのアップグレードが失敗しないように、keystone_domain_specific_ldap_backend.yaml
環境ファイルから以下の非推奨のパラメーターを削除します。
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user_allow_create
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user_allow_update
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user_allow_delete
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group_allow_create
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group_allow_update
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group_allow_delete
これらのパラメーターの削除に関する詳細は、Red Hat ナレッジベースソリューション Overcloud upgrade to RHOSP 17.1 failed due to Keystone error when deprecated ldap related options are present in templates を参照してください。
手順
環境ファイルを選択して、
ExtraConfig
パラメーターが設定されているかどうかを確認します。$ grep ExtraConfig ~/templates/custom-config.yaml
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このコマンドの結果に、選択したファイル内のいずれかのロールの
ExtraConfig
パラメーター (例:ControllerExtraConfig
) が表示される場合には、そのファイルの完全なパラメーター構造を確認してください。 SECTION/parameter
構文でvalue
が続くいずれかの Puppet hieradata がパラメーターに含まれている場合には、実際の Puppet クラスのパラメーターに置き換えられている可能性があります。以下に例を示します。parameter_defaults: ExtraConfig: neutron::config::dhcp_agent_config: 'DEFAULT/dnsmasq_local_resolv': value: 'true'
director の Puppet モジュールを確認して、パラメーターが Puppet クラス内に存在しているかどうかを確認します。以下に例を示します。
$ grep dnsmasq_local_resolv
その場合には、新規インターフェイスに変更します。
構文の変更の実例を以下に示します。
例 1:
parameter_defaults: ExtraConfig: neutron::config::dhcp_agent_config: 'DEFAULT/dnsmasq_local_resolv': value: 'true'
変更後
parameter_defaults: ExtraConfig: neutron::agents::dhcp::dnsmasq_local_resolv: true
例 2:
parameter_defaults: ExtraConfig: ceilometer::config::ceilometer_config: 'oslo_messaging_rabbit/rabbit_qos_prefetch_count': value: '32'
変更後
parameter_defaults: ExtraConfig: oslo::messaging::rabbit::rabbit_qos_prefetch_count: '32'