2.3. コンテナーイメージの準備


アンダークラウドのインストールには、コンテナーイメージの取得先およびその保存方法を定義するための環境ファイルが必要です。コンテナーイメージの準備に使用できる環境ファイルを生成およびカスタマイズします。

注記

アンダークラウド用に特定のコンテナーイメージバージョンを設定する必要がある場合は、イメージを特定のバージョンに固定する必要があります。詳細は、アンダークラウド用コンテナーイメージのピニング を参照してください。

手順

  1. アンダークラウドホストに stack ユーザーとしてログインします。
  2. オプション: 16.2 containers-prepare-parameter.yaml ファイルをバックアップします。

    $ cp containers-prepare-parameter.yaml \
      containers-prepare-parameter.yaml.orig
  3. デフォルトのコンテナーイメージ準備ファイルを生成します。

    $ openstack tripleo container image prepare default \
      --local-push-destination \
      --output-env-file containers-prepare-parameter.yaml

    上記のコマンドでは、以下の追加オプションを使用しています。

    • --local-push-destination: コンテナーイメージの保管場所として、アンダークラウド上のレジストリーを設定します。つまり、director は必要なイメージを Red Hat Container Catalog からプルし、それをアンダークラウド上のレジストリーにプッシュします。director はこのレジストリーをコンテナーイメージのソースとして使用します。Red Hat Container Catalog から直接プルする場合には、このオプションを省略します。
    • --output-env-file: 環境ファイルの名前です。このファイルには、コンテナーイメージを準備するためのパラメーターが含まれます。ここでは、ファイル名は containers-prepare-parameter.yaml です。

      注記

      アンダークラウドとオーバークラウド両方のコンテナーイメージのソースを定義するのに、同じ containers-prepare-parameter.yaml ファイルを使用することができます。

  4. 要件に合わせて containers-prepare-parameter.yaml を変更します。コンテナーイメージのパラメーターの詳細は、コンテナーイメージ準備のパラメーター を参照してください。
  5. デプロイメントに Red Hat Ceph Storage が含まれている場合は、デプロイメントで使用する Red Hat Ceph Storage のバージョンに応じて containers-prepare-parameter.yaml ファイル内の Red Hat Ceph Storage コンテナーイメージパラメーターを更新します。

    ceph_namespace: registry.redhat.io/rhceph
    ceph_image: <ceph_image_file>
    ceph_tag: latest
    ceph_grafana_image: <grafana_image_file>
    ceph_grafana_namespace: registry.redhat.io/rhceph
    ceph_grafana_tag: latest
    • <ceph_image_file> は、デプロイメントで使用する Red Hat Ceph Storage のバージョンのイメージファイルの名前に置き換えます。

      • director でデプロイされた Red Hat Ceph Storage を使用する場合は、< ceph_image_file > を rhceph-5-rhel8 に置き換えます。
      • 外部の Red Hat Ceph Storage を使用する場合は、< ceph_image_file > を、Red Hat Ceph Storage 環境が使用するのと同じ Ceph イメージに置き換えます。たとえば、Red Hat Ceph Storage 6 イメージの場合は rhceph-6-rhel9 を使用します。
    • <grafana_image_file> をデプロイメントで使用する Red Hat Ceph Storage のバージョンのイメージファイルの名前に置き換えます。

      • director でデプロイされた Red Hat Ceph Storage を使用する場合は、rhceph-5-dashboard-rhel8 に置き換え てください。
      • 外部の Red Hat Ceph Storage を使用する場合は、Red Hat Ceph Storage 環境が使用する Ceph イメージと同じ Ceph イメージに置き換え ます。たとえば、Red Hat Ceph Storage 6 イメージの場合は、rhceph-6-dashboard-rhel9 を使用します。
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