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1.4. アップグレードの所要時間と影響

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次の表に示された所要時間は、200 台のノードを備えたオーバークラウドと、それぞれ 17 個のオブジェクトストレージデーモン (OSD) を備えた 9 台の Ceph Storage ホストで構成されるテスト環境で記録されました。表に示された所要時間は、すべての実稼働環境に適用されるわけではありません。たとえば、ハードウェアのスペックが低い場合やブート時間が長い場合は、これらの時間に余裕を持たせてください。所要時間は、コンテナーおよびパッケージのコンテンツへのネットワーク I/O や、ホスト上のディスク I/O によっても異なります。

各タスクのアップグレードに要する時間を正確に推測するには、実稼働環境と類似したハードウェアを持つテスト環境でこれらの手順を実施してください。

表1.3 インプレースアップグレードの期間と影響
 Duration注記

アンダークラウドのアップグレード

  • 30 分
  • オーバークラウドは中断しません。

オーバークラウドの導入と準備

  • ベアメタルの導入に 10 分
  • アップグレードの準備に 30 分
  • 所要時間はオーバークラウドのサイズにより増減します。
  • オーバークラウドは中断しません。

Red Hat Ceph Storage のアップグレード

  • Ceph アップグレードの Ansible 実行: 合計 90 分、ノードごとに 10 分
  • cephadm 導入のための Ceph ansible の実行: 合計 30 分、ノードごとに 3 分
  • ceph のアップグレードと導入後に行うオーバークラウドのアップグレード準備: 20 分
  • 所要時間は、ストレージホストと OSD の数により増減します。
  • ストレージのパフォーマンスが低下します。

オーバークラウド OpenStack のアップグレード

  • 120 分
  • 所要時間はオーバークラウドのサイズにより増減します。
  • このプロセス中にエージェントが再起動され、API トランザクションが失われる可能性があります。この段階では、OpenStack API へのクライアントアクセスを無効にしてください。

アンダークラウドシステムのアップグレード

  • 40 分
  • 複数回の再起動が含まれます。再起動時間はハードウェアにより異なります。
  • SELinux の再ラベル付けが含まれます。多数のファイルがあるホストでは長時間かかります。
  • オーバークラウドは中断しません。

オーバークラウドの非 Compute ホストシステムのアップグレード

  • アップグレードの準備に 30 分
  • ホストシステムのアップグレードごとに 40 分
  • 複数回の再起動が含まれます。再起動時間はハードウェアにより異なります。
  • SELinux の再ラベル付けが含まれます。多数のファイルがあるホストでは長時間かかります。
  • パフォーマンスが低下します。

オーバークラウド Compute ホストのアップグレード

  • ホストのバッチごとに 40 分
  • アップグレードの準備に 30 分
  • Compute ノードの選択したバッチでアップグレードの準備を行います。所要時間は、各バッチ内の Compute ノードの数により異なります。停止時間はありません。
  • 複数回の再起動が含まれます。再起動時間はハードウェアにより異なります。
  • SELinux の再ラベル付けが含まれます。多数のファイルがあるホストでは長時間かかります。
  • 再起動中にワークロードが停止することを防止するため、事前にワークロードを別のホストに移行できます。
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