9.3. アンダークラウドシステムのアップグレードの実行
アンダークラウドオペレーティングシステムを Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 9.2 にアップグレードします。このアップグレードの一環として、system_upgrade.yaml
という名前のファイルを作成します。このファイルを使用して、Leapp をインストールするための適切なリポジトリー、必要な Red Hat OpenStack Platform オプションおよびコンテンツを有効化します。このファイルを使用して、コントロールプレーンノードとコンピュートノードもアップグレードします。
このアップグレード手順の所要時間と影響については、アップグレードの所要時間と影響 を参照してください。
手順
-
アンダークラウドに
stack
ユーザーとしてログインします。 テンプレートディレクトリーに
system_upgrade.yaml
という名前のファイルを作成し、以下の内容を含めます。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記デプロイメントに Red Hat Ceph Storage ノードが含まれている場合は、
CephLeappRepoInitCommand
パラメーターを追加し、Red Hat Ceph Storage ノードのソース OS バージョンを指定する必要があります。以下に例を示します。CephLeappRepoInitCommand: ... subscription-manager release --set=8.6
CephLeappRepoInitCommand: ... subscription-manager release --set=8.6
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow LeappInitCommand
パラメーターをsystem_upgrade.yaml
ファイルに追加して、環境に適用される追加の要件を指定します。たとえば、ロールベースのオーバーライドを定義する必要がある場合は、以下のようになります。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 重要RHEL 8 の ruby-irb ディレクトリーと RHEL 9 のシンボリックリンクの間の競合を避けるために、
ruby-irb
パッケージを削除する必要があります。詳細は、Red Hat ナレッジベースのソリューション leapp upgrade RHEL8 to RHEL9 fails with error "rubygem-irb-1.3.5-160.el9_0.noarch conflicts with file from package ruby-irb-2.5.9-110.module+el8.6.0+15956+aa803fc1.noarch" を参照してください。注記以前に RHOSP 13.0 以前が実行されていた場合、システムのアップグレード中に、既知の問題により、RHEL 8 エントリーではなく、GRUB に RHEL 7 エントリーが含まれます。回避策を含む詳細は、Red Hat ナレッジベースのソリューション Openstack 16 to 17 FFU - During LEAPP upgrade UEFI systems do not boot due to invalid /boot/grub2/grub.cfg を参照してください。
RHOSP 16.1 以前で発生した Red Hat Ceph Storage ノードをアップグレードする場合は、
CephStorageLeappInitCommand
パラメーターを追加してフェンシングエージェントを削除します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow カーネルベースの NIC 名を使用する場合は、以下のパラメーターを
system_upgrade.yaml
ファイルに追加して、アップグレードプロセス全体にわたって NIC 名が保持されるようにします。parameter_defaults: NICsPrefixesToUdev: ['en'] ...
parameter_defaults: NICsPrefixesToUdev: ['en'] ...
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Leapp アップグレードを実行します。
openstack undercloud upgrade --yes --system-upgrade \ /home/stack/system_upgrade.yaml
$ openstack undercloud upgrade --yes --system-upgrade \ /home/stack/system_upgrade.yaml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記Leapp アップグレードを再度実行する必要がある場合は、まずリポジトリーを RHEL 8 にリセットする必要があります。
アンダークラウドをリブートします。
sudo reboot
$ sudo reboot
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow