1.6. データセンター
Red Hat Virtualization において最も抽象度が高いのはデータセンターです。データセンターは次の 3 タイプのサブコンテナーで構成されるコンテナーです。
- ストレージコンテナーは、ストレージドメインの接続情報など、ストレージタイプおよびストレージドメインに関する情報を格納します。ストレージはデータセンターに対して定義され、そのデータセンター内の全クラスターが使用可能です。1 つのデータセンター内のホストクラスターはすべて同じストレージドメインにアクセスできます。
- ネットワークコンテナーは、データセンターの論理ネットワークに関する情報を格納します。これには、ネットワークアドレス、VLAN タグ、STP サポートなどの情報が含まれます。論理ネットワークはデータセンターに対して定義され、オプションとしてクラスターレベルで実装されます。
- クラスターコンテナーは、クラスターを格納します。クラスターとは、AMD または Intel のプロセッサーの互換性があるプロセッサーコアを搭載したホストのグループのことです。クラスターは移行に関するドメインで、クラスター内の任意のホストに仮想マシンをライブマイグレーションすることができますが、別のクラスターのホストには移行できません。単一のデータセンターに複数のクラスターを格納し、各クラスターを複数のホストで構成することができます。