3.16. ホストのネットワーク構成
Red Hat Virtualization ホストの一般的なネットワーク構成タイプには、以下のような構成が含まれます。
ブリッジと NIC の構成
この構成では、ブリッジを使用して単一または複数の仮想マシン (またはゲスト) をホストの NIC に接続します。
Red Hat Virtualization Manager インストール時に自動生成される
ovirtmgmt
ネットワークは、この構成の一例です。ホストのインストール時に Red Hat Virtualization Manager が VDSM をホスト上にインストールします。VDSM のインストールプロセスでovirtmgmt
ブリッジが作成されます。このブリッジがホストの IP アドレスを取得して、Manager との通信が可能となります。ブリッジ、VLAN、NIC の構成
ブリッジと NIC の構成に VLAN を追加することにより、このネットワーク上でのデータ転送用にセキュアなチャネルを提供することができます。また、複数の VLAN を使用する単一の NIC に複数のブリッジを接続するオプションもサポートされます。
ブリッジ、ボンディング、VLAN の構成
ボンディングにより、2 つ (またはそれ以上) の物理イーサネットリンクを結合した 1 つの論理リンクが作成されます。これにより、ボンディングモードに応じて NIC の耐障害性が向上する、帯域幅の拡張が期待できる、などのメリットが得られます。
複数のブリッジ、複数の VLAN、NIC の構成
この構成では、NIC が複数の VLAN に接続されます。
たとえば、1 つの NIC を 2 つの VLAN に接続するには、2 つの VLAN のいずれかにタグ付けされているネットワークトラフィックをホスト上の NIC 1 つに渡すように、ネットワークスイッチを設定します。ホストは 2 つの仮想 NIC を使用して VLAN 別に VLAN トラフィックを分離します。適切な仮想 NIC をブリッジメンバーとすることで、いずれか一方の VLAN にタグ付けされたトラフィックは、個別のブリッジに接続されます。それぞれのブリッジには、さらに複数の仮想マシンが接続されます。
注記複数の NIC をボンディングして複数の VLAN との接続を円滑化することもできます。この構成では、それぞれの VLAN が複数の NIC で構成されるボンディングで定義されます。各 VLAN には個別のブリッジが接続され、各ブリッジには単一または複数のゲストが接続されます。