3.13. 必須ネットワーク、任意ネットワーク、仮想マシンネットワーク
必須ネットワークとは、クラスター内の全ホストで利用できる必要のある論理ネットワークのことです。ホストの必須ネットワークが非稼働状態になった場合には、そのホストで実行されている仮想マシンは別のホストに移行されます。移行の範囲は選択したスケジューリングポリシーによって異なります。この機能は、仮想マシンがミッションクリティカルなワークロードを実行している場合に役立ちます。
任意ネットワークとは、必須 ネットワークと明示的に宣言されていない論理ネットワークのことです。任意ネットワークは、ネットワークを使用するホストにのみ実装されます。このネットワークの有無によって、ホストの Operational のステータスが変わるわけではありません。任意ネットワークが非稼働状態になった場合には、そのネットワークで実行中の仮想マシンは別のホストに移行されません。これは、大量に仮想マシンを移行することで発生する不必要な I/O の過負荷を防止します。論理ネットワークを作成してクラスターに追加する際に、必須 ボックスがデフォルトで選択されている点にご注意ください。
ネットワークの 必須 プロパティーを 任意 に変更するには、管理ポータルでそのネットワークを選択し、クラスター タブをクリックして ネットワークの管理 ボタンをクリックし、必須 チェックボックスのチェックを外します。
仮想マシンネットワーク (ユーザーインターフェースでは 仮想マシンのネットワーク と呼ばれる) は、仮想マシンのネットワークトラフィックのみを伝送するよう指定された論理ネットワークです。仮想マシンネットワークは、必須または任意に指定することができます。任意の仮想マシンネットワークを使用する仮想マシンは、そのネットワークを使用するホストでのみ起動します。