第3章 新機能


ここでは、Red Hat Enterprise Linux 9.6 に追加された新機能および主要な機能拡張を説明します。

3.1. インストーラーおよびイメージの作成

インストール中に暗号化された DNS 設定を有効にするために CA 証明書のキックスタートサポートが追加される

キックスタートファイルの %certificate セクションのサポートが追加されました。これにより、インストールプログラム環境およびインストール済みのシステムに CA 証明書をインストールできるようになりました。これにより、セットアッププロセスが簡素化され、インストール後に暗号化された DNS が確実に機能するようになり、手動設定とセキュリティーのギャップが軽減されます。証明書は Base64 ASCII 形式でインライン化され、--dir および --filename オプションを通じてインポートされます。この機能拡張により、ゼロトラストアーキテクチャー 要件の一部として暗号化された DNS 設定が容易になります。インストール中に暗号化された DNS セットアップにより、最初から安全な DNS 解決が確保され、自動デプロイメントにおけるセキュリティーとコンプライアンスが向上します。

Jira:RHEL-61430[1]

RHEL Image Builder は、高度なパーティショニングによるディスクイメージの作成をサポートする

この機能拡張により、RHEL Image Builder では、パーティションをカスタマイズし、高度なパーティションレイアウトでディスクイメージを作成するためのオプションがさらに増えました。カスタムのマウントオプション、LVM ベースのパーティション、LVM ベースの SWAP など、カスタムマウントポイントを使用してディスクイメージを作成できます。たとえば、ブループリントファイルを使用して / および /boot ディレクトリーのサイズを変更できます。

Jira:RHELDOCS-19584[1]

bootc-image-builder が、高度なパーティション設定によるイメージモードのディスクイメージの作成をサポートするようになる

この機能拡張により、bootc-image-builder ツールには、パーティションをカスタマイズし、高度なパーティションレイアウトでディスクイメージを作成するためのオプションがさらに追加されました。bootc-image-builder ツールを使用して、カスタムマウントオプション、LVM ベースのパーティション、LVM ベースの SWAP などのカスタムマウントポイントを持つイメージモード RHEL のディスクイメージを作成し、たとえば、config.toml を使用して / および /boot ディレクトリーのサイズを変更できます。

Jira:RHELDOCS-19291[1]

RHEL で bootc image builder ツールが一般提供される

RHEL で bootc image builder ツールが一般提供され、bootc コンテナー入力から互換性のあるディスクイメージを簡単に作成およびデプロイできるコンテナーとして機能するようになりました。bootc image builder を使用してコンテナーイメージを実行した後、必要なアーキテクチャーのイメージを生成できます。その後、生成されたイメージを仮想マシン、クラウド、またはサーバーにデプロイできます。新しい更新が必要になるたびに bootc image builder を使用してコンテンツを再生成するのではなく、bootc を使用してイメージを簡単に更新できます。

Jira:RHELDOCS-17468[1]

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