6.7. カーネル
python-drgn
がテクノロジープレビューとして利用可能になる
python-drgn
パッケージは、プログラマビリティーを重視した高度なデバッグユーティリティーを提供します。Python コマンドラインインターフェイスを使用して、ライブカーネルとカーネルダンプの両方をデバッグできます。さらに、python-drgn
は、デバッグタスクを自動化し、Linux カーネルの複雑な分析を実行するためのスクリプト機能を提供します。
Jira:RHEL-6973[1]
IAA 暗号ドライバーがテクノロジープレビューとして利用可能になる
Intel® In-Memory Analytics Accelerator (Intel® IAA) は、プリミティブな分析機能とともに、非常にスループットの高い圧縮と展開を提供するハードウェアアクセラレーターです。
RHEL 9.4 では、圧縮および展開の操作を CPU からオフロードする iaa_crypto
ドライバーがテクノロジープレビューとして導入されました。このドライバーは、RFC 1951 に記載されている DEFLATE 圧縮標準と互換性のある圧縮および展開をサポートします。iaa_crypto
ドライバーは、高レベル圧縮デバイス (zswap
など) の下のレイヤーとして機能するように設計されています。
IAA 暗号ドライバーの詳細は、以下を参照してください。
Jira:RHEL-20145[1]
RHEL カーネルの Neural Processing Unit (NPU) カーネルが、Intel Arrow Lake ベースのシステムでテクノロジープレビューとして利用可能になる
RHEL 9.6 では、カーネルに Neural Processing Unit (NPU) がテクノロジープレビューとして導入されています。NPU は、システム上の人工知能 (AI) および機械学習 (ML) タスクに使用される特殊なチップです。RHEL 9.6 のカーネルには、Intel NPU 用の初期ドライバーと、AI/ML タスクで NPU を使用するために必要なサポートインフラストラクチャーが含まれています。
Jira:RHEL-38583[1]
ARM64 上の Red Hat Enterprise Linux for Real Time がテクノロジープレビューとして利用可能になる
このテクノロジープレビューにより、Red Hat Enterprise Linux for Real Time が ARM64 に対応しました。ARM64 は、4k および 64k ARM カーネルの両方で ARM (AARCH64) 上で有効化されます。
Jira:RHELDOCS-19635[1]