第21章 実行環境の設定リファレンス
このセクションには、実行環境の定義に関連する参考情報が含まれています。実行環境のコンテンツは YAML ファイルで定義します。デフォルトでは、このファイルの名前は execution_environment.yml
です。このファイルは、Ansible Builder にビルド指示ファイル (Podman の場合は Containerfile、Docker の場合は Dockerfile) を作成し、コンテナーイメージのコンテキストをビルドする方法を指示します。
Ansible Builder 3.x の定義スキーマはここに記載されています。古いバージョンの Ansible Builder を実行している場合は、古いスキーマバージョンが必要です。詳細は、こちら のドキュメントの古いバージョンを参照してください。Red Hat はバージョン 3 を使用することを推奨します。バージョン 3 では、過去のバージョンより設定可能なオプションや機能がはるかに多くなっています。
21.1. 実行環境定義の例
実行環境のイメージをビルドするには、定義ファイルを作成する必要があります。ファイルは YAML 形式です。
定義ファイルで Ansible Builder のバージョンを指定する必要があります。デフォルトのバージョンは 1 です。
次の定義ファイルは Ansible Builder バージョン 3 を使用しています。
version: 3 build_arg_defaults: ANSIBLE_GALAXY_CLI_COLLECTION_OPTS: '--pre' dependencies: galaxy: requirements.yml python: - six - psutil system: bindep.txt images: base_image: name: registry.redhat.io/ansible-automation-platform-24/ee-minimal-rhel8:latest additional_build_files: - src: files/ansible.cfg dest: configs additional_build_steps: prepend_galaxy: - ADD _build/configs/ansible.cfg /home/runner/.ansible.cfg prepend_final: | RUN whoami RUN cat /etc/os-release append_final: - RUN echo This is a post-install command! - RUN ls -la /etc