第22章 ユーザー認証情報の管理
認証情報を使用して、マシンに対するジョブの起動、インベントリーソースの同期、バージョン管理システムからのプロジェクトコンテンツのインポートを行う場合に、Automation Controller のユーザーを認証します。
認証情報をユーザーに公開せずに、ユーザーとチームにこれらの認証情報を使用する権限を付与できます。ユーザーが別のチームに異動する場合や、組織から離職する場合は、対象の認証情報が Automation Controller で利用できるからといって、システムずべてのキー登録をやり直す必要はありません。
Automation Controller はデータベース内のパスワードと鍵情報を暗号化し、API を通じて機密情報が公開されることはありません。詳細は、自動化実行の設定 を参照してください。
22.1. 認証情報の仕組み
Automation Controller は SSH を使用してリモートホストに接続します。鍵を Automation Controller から SSH に渡すには、鍵を復号化してから名前付きパイプに書き込む必要があります。Automation Controller はそのパイプを使用して鍵を SSH に送信します。そのため、鍵がディスクに書き込まれることはありません。パスワードが使用されている場合、Automation Controller はパスワードプロンプトに直接応答し、パスワードを復号化してからプロンプトに書き込むことでパスワードを処理します。
組織を指定せずに、同じ名前を持つ重複した認証情報を作成することが可能です。ただし、同じ組織内に重複する 2 つの認証情報を作成することはできません。
例
- 組織を指定せずに、同じ名前を持つ 2 つのマシン認証情報を作成します。
-
モジュール
ansible.controller.export
を使用して、認証情報をエクスポートします。 -
別の自動化実行ノードでモジュール
ansible.controller.import
を使用します。 - インポートされた認証情報を確認します。
重複する 2 つの認証情報をエクスポートし、別のノードにインポートすると、1 つの認証情報のみがインポートされます。