3.2.3.5. デグレード
クライアントがプライマリー OSD にオブジェクトを書き込む際に、プライマリー OSD はレプリカ OSD にレプリカを書き込みます。プライマリー OSD がオブジェクトをストレージに書き込んだ後に、配置グループは、Ceph がレプリカオブジェクトを正しく作成したレプリカ OSD からプライマリー OSD が確認応答を受け取るまで、動作が 低下
した状態になります。
配置グループが active+degraded
になる理由は、OSD がまだすべてのオブジェクトを保持していない場合でも active
である可能性があることです。OSD が down
する場合、Ceph は OSD に割り当てられた各配置グループを degraded
としてマークします。OSD がオンラインに戻る際に、OSD を再度ピアする必要があります。ただし、クライアントは、active
であれば、degraded
である配置グループに新しいオブジェクトを記述できます。
OSD が down
していてパフォーマンスの低下 (degraded
) が続く場合には、Ceph は down
状態である OSD をクラスターの外 (out
) としてマークし、down
状態である OSD から別の OSD にデータを再マッピングする場合があります。down
とマークされた時間と out
とマークされた時間の間の時間は mon_osd_down_out_interval
によって制御され、デフォルトでは 600
に設定されています。
また、配置グループは、Ceph が配置グループにあるべきだと考えるオブジェクトを 1 つ以上見つけることができないため、低下
してしまうこともあります。未検出オブジェクトへの読み取りまたは書き込みはできませんが、動作が低下した (degraded
) 配置グループ内の他のすべてのオブジェクトにアクセスできます。
オブジェクトの 3 つのコピーを持つ OSD が 9 個あるとします。OSD の数の 9 がダウンすると、9 の OSD に割り当てられた PG は動作が低下します。OSD 9 がリカバリーされない場合は、クラスターから送信され、クラスターがリバランスします。このシナリオでは、PG のパフォーマンスが低下してから、アクティブな状態に戻ります。