3.3.2. Red Hat Ceph Storage Dashboard のインストール


Red Hat Ceph Storage Dashboard は、実行中の Ceph Storage Cluster のさまざまなメトリックを監視するビジュアルダッシュボードを提供します。

注記

Red Hat Ceph Storage Dashboard のアップグレードに関する情報は、『Installation Guide for Red Hat Enterprise Linux』の「Upgrading Red Hat Ceph Storage Dashboard」を参照してください。

前提条件

  • ストレージクラスターノードは Red Hat Enterprise Linux 7 を使用します。
  • クラスターノードからデータを受信し、Red Hat Ceph Storage Dashboard を提供する別のノードである Red Hat Ceph Storage Dashboard ノード。
  • Red Hat Ceph Storage Dashboard ノードを準備します。

    • すべてのノードで Tools リポジトリーを有効にします。

      詳細は、Red Hat Ceph Storage 3『Installation Guide for Red Hat Enterprise Linux』の「Enabling the Red Hat Ceph Storage Repositories」セクションを参照してください。

    • ファイアウォールを使用している場合は、以下の TCP ポートが開いていることを確認します。

      表3.1 TCP ポート要件
      ポート使用方法場所

      3000

      Grafana

      Red Hat Ceph Storage Dashboard ノード。

      9090

      基本的な Prometheus グラフ

      Red Hat Ceph Storage Dashboard ノード。

      9100

      Prometheus の node-exporter デーモン

      すべてのストレージクラスターノード。

      9283

      Ceph データの収集

      すべての ceph-mgr ノード。

      9287

      Ceph iSCSI ゲートウェイデータ

      すべての Ceph iSCSI ゲートウェイノード。

      詳細は、Red Hat Enterprise Linux 7『Security Guide』の「Using Firewalls」の章 を参照してください。

手順

Ansible 管理ノードで root ユーザーとして以下のコマンドを実行します。

  1. cephmetrics-ansible パッケージをインストールします。

    [root@admin ~]# yum install cephmetrics-ansible
  2. Ceph Ansible インベントリーをベースとして使用し、デフォルトでは /etc/ansible/hosts にある Ansible インベントリーファイルの [ceph-grafana] セクションに Red Hat Ceph Storage Dashboard ノードを追加します。

    [ceph-grafana]
    $HOST_NAME

    以下を置き換えます。

    • $HOST_NAME は、Red Hat Ceph Storage Dashboard ノードの名前に置き換えます。

    以下に例を示します。

    [ceph-grafana]
    node0
  3. /usr/share/cephmetrics-ansible/ ディレクトリーに移動します。

    [root@admin ~]# cd /usr/share/cephmetrics-ansible
  4. Ansible Playbook を実行します。

    [root@admin cephmetrics-ansible]# ansible-playbook -v playbook.yml
    重要

    MON または OSD ノードを追加するなど、クラスター設定を更新するたびに、cephmetrics Ansible Playbook を再実行する必要があります。

    注記

    cephmetrics Ansible Playbook は以下のアクションを実行します。

    • ceph-mgr インスタンスを更新して、prometheus プラグインを有効にし、TCP ポート 9283 を開きます。
    • Prometheus node-exporter デーモンをストレージクラスターの各ノードにデプロイします。

      • TCP ポート 9100 を開きます。
      • node-exporter デーモンを起動します。
    • Grafana および Prometheus コンテナーを、Red Hat Ceph Storage Dashboard ノードの Docker/systemd 下にデプロイします。

      • Prometheus は、ceph-mgr ノードおよび各 ceph ホストで稼働している node-exporters からデータを収集するように設定されます。
      • TCP ポート 3000 を開きます。
      • ダッシュボード、テーマ、およびユーザーアカウントはすべて Grafana に作成されます。
      • 管理者の Grafana の URL を出力します。
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