第4章 オーバーライド
デフォルトでは、Ceph は OSD の現在の状態を反映し、リバランス、リカバリ、スクラビングなどの通常の操作を行います。場合によっては、Ceph のデフォルトの動作をオーバーライドすると有益なことがあります。
4.1. オーバーライドの設定と設定解除
Ceph のデフォルトの動作を上書きするには、ceph osd set
コマンドおよび上書きする動作を使用します。以下に例を示します。
# ceph osd set <flag>
動作を設定したら、ceph health
には、クラスターに設定したオーバーライドが反映されます。
Ceph のデフォルトの動作を上書きするには、ceph osd unset
コマンドおよび停止するオーバーライドを使用します。以下に例を示します。
# ceph osd unset <flag>
フラグ | 詳細 |
---|---|
|
OSD が、クラスター |
|
OSD が、クラスター |
|
OSD が |
|
OSD が |
|
クラスターが |
|
Ceph は読み取り操作および書き込み操作の処理を停止しますが、ステータスの OSD のステータス |
| Ceph により、新しいバックフィルの操作が回避されます。 |
| Ceph により、新たなリバランス操作が回避されます。 |
| Ceph により、新たなリカバリー操作が回避されます。 |
| Ceph は新規スクラビングの操作を回避します。 |
| Ceph は、新たな深層スクラブ作業を行いません。 |
| Ceph は、フラッシュし、エビクトするコールド/ダーティーオブジェクトを検索するプロセスを無効にします。 |