2.6. Red Hat Ceph Storage クラスターの電源をオフにして再起動
Ceph クラスターの電源をオフにして再起動するには、以下の手順に従います。
前提条件
-
root
アクセスを持つ。
手順
Red Hat Ceph Storage クラスターの電源オフ
クライアントがこのクラスターおよび他のクライアントで RBD イメージ、NFS-Ganesha Gateway、および RADOS Gateway を使用しないようにします。
NFS-Ganesha Gateway ノードで以下を行います。
# systemctl stop nfs-ganesha.service
RADOS Gateway ノードで以下を行います。
# systemctl stop ceph-radosgw.target
-
次のステップに進む前に、クラスターの状態が正常な状態 (
Health_OK
およびすべての PG がactive+clean
) である必要があります。Ceph Monitor や OpenStack コントローラーceph status
ノードなどのクライアントキーリングを持つノードで実行し、クラスターが正常であることを確認します。 Ceph File System (
CephFS
) を使用する場合は、CephFS
クラスターを停止する必要があります。CephFS
クラスターをダウンさせるには、ランク数を1
に減らし、cluster_down
フラグを設定して最後のランクを失敗させることで行います。以下に例を示します。#ceph fs set <fs_name> max_mds 1 #ceph mds deactivate <fs_name>:1 # rank 2 of 2 #ceph status # wait for rank 1 to finish stopping #ceph fs set <fs_name> cluster_down true #ceph mds fail <fs_name>:0
cluster_down
フラグを設定することで、スタンバイが失敗したランクを引き継ぐことを防ぎます。noout
フラグ、norecover
フラグ、norebalance
フラグ、nobackfill
フラグ、nodown
フラグ、およびpause
フラグを設定します。Ceph Monitor または OpenStack コントローラーなどのクライアントキーリングを持つノードで以下を実行します。#ceph osd set noout #ceph osd set norecover #ceph osd set norebalance #ceph osd set nobackfill #ceph osd set nodown #ceph osd set pause
OSD ノードを 1 つずつシャットダウンします。
[root@osd ~]# systemctl stop ceph-osd.target
監視ノードを 1 つずつシャットダウンします。
[root@mon ~]# systemctl stop ceph-mon.target
Red Hat Ceph Storage クラスターのリブート
モニターノードの電源をオンにします。
[root@mon ~]# systemctl start ceph-mon.target
OSD ノードの電源をオンにします。
[root@osd ~]# systemctl start ceph-osd.target
- すべてのノードが起動するのを待ちます。すべてのサービスが稼働中であり、ノード間の接続に問題がないことを確認します。
noout
フラグ、norecover
フラグ、norebalance
フラグ、nobackfill
フラグ、nodown
フラグ、およびpause
フラグの設定を解除します。Ceph Monitor または OpenStack コントローラーなどのクライアントキーリングを持つノードで以下を実行します。#ceph osd unset noout #ceph osd unset norecover #ceph osd unset norebalance #ceph osd unset nobackfill #ceph osd unset nodown #ceph osd unset pause
Ceph File System (
CephFS
) を使用する場合は、cluster_down
フラグをfalse
に設定してCephFS
クラスターをバックアップする必要があります。[root@admin~]# ceph fs set <fs_name> cluster_down false
RADOS Gateway および NFS-Ganesha Gateway を起動します。
RADOS Gateway ノードで以下を行います。
# systemctl start ceph-radosgw.target
NFS-Ganesha Gateway ノードで以下を行います。
# systemctl start nfs-ganesha.service
-
クラスターの状態が正常であることを確認します (
Health_OK
、およびすべての PG がactive+clean
)。Ceph Monitor や OpenStack コントローラーceph status
ノードなどのクライアントキーリングを持つノードで実行し、クラスターが正常であることを確認します。