3.3.5.3. Prometheus 環境の管理
Prometheus を使用して Ceph ストレージクラスターを監視するには、Prometheus エクスポーターを設定および有効にし、Ceph ストレージクラスターに関するメタデータ情報を収集できるようにします。
前提条件
- 稼働中の Red Hat Ceph Storage 3.1 クラスター
- Red Hat Ceph Storage Dashboard のインストール
手順
root
ユーザーとして、/etc/prometheus/prometheus.yml
ファイルを開いて編集します。global
セクションで、scrape_interval
およびevaluation_interval
オプションを 15 秒に設定します。例
global: scrape_interval: 15s evaluation_interval: 15s
scrape_configs
セクションの下にhonor_labels: true
オプションを追加し、ceph-mgr
ノードごとにtargets
オプションおよびinstance
オプションを編集します。例
scrape_configs: - job_name: 'node' honor_labels: true static_configs: - targets: [ 'node1.example.com:9100' ] labels: instance: "node1.example.com" - targets: ['node2.example.com:9100'] labels: instance: "node2.example.com"
注記honor_labels
オプションを使用すると、Ceph は Ceph Storage クラスターの任意のノードに関連する適切にラベル付けされたデータを出力できます。これにより、Prometheus が上書きせずに Ceph は適切なinstance
ラベルをエクスポートできます。新規ノードを追加するには、以下の形式で
targets
オプションおよびinstance
オプションを追加します。例
- targets: [ 'new-node.example.com:9100' ] labels: instance: "new-node"
注記instance
ラベルは、Ceph の OSD メタデータのinstance
フィールドに表示されるノードの短いホスト名と一致する必要があります。これにより、Ceph 統計をノードの統計と関連付けるのに役立ちます。
以下の形式で、Ceph ターゲットを
/etc/prometheus/ceph_targets.yml
ファイルに追加します。例
[ { "targets": [ "cephnode1.example.com:9283" ], "labels": {} } ]
Prometheus モジュールを有効にします。
# ceph mgr module enable prometheus