4.2. 暗号化ロード


デフォルトでは、すべての RBD API は、暗号化されていない RBD イメージと同じように、暗号化 RBD イメージを処理します。イメージ内にある raw データはどこにある場合でも読み取りまたは書き込みが可能です。Raw データをイメージに書き込むと、暗号化形式の整合性が確保できなくなる可能性があります。たとえば、raw データは、イメージの最初にある暗号化メタデータを上書きする可能性があります。暗号化された RBD イメージで暗号化された入力/Outout (I/O) またはメンテナンス操作を安全に実行するには、イメージを開いてからすぐに、追加の暗号化ロード操作を適用する必要があります。

暗号化ロード操作では、暗号化形式と、イメージ自体の暗号化キーのロックを解除するためのパスフレーズと、明示的にフォーマットされた各先祖イメージを指定する必要があります。開いた RBD イメージの I/O はすべて、クローン作成された RBD イメージ用に暗号化または復号化されます (親イメージの IO を含む)。暗号化キーは、イメージを終了するまで RBD クライアントによってメモリーに保存されます。

注記

暗号化が RBD イメージに読み込まれたら、他の暗号化ロードやフォーマットの操作は適用できません。さらに、開いているイメージコンテキストを使用して RBD イメージサイズと親のオーバーラップを取得する API コールは、それぞれ有効イメージサイズと有効な親のオーバーラップを返します。rbd-nbd を介して RBD イメージをブロックデバイスとしてマッピングするときに、暗号化が自動的に読み込まれます。

注記

開いているイメージコンテキストを使用してイメージサイズと親のオーバーラップを取得する API コールは、有効なイメージサイズと有効な親のオーバーラップを返します。

注記

暗号化されたイメージのクローンが明示的にフォーマットされた場合、親スナップショットから親データをコピーする際にクローンイメージのフォーマットに従って親データを再暗号化する必要があるため、クローン作成されたイメージのフラット化または縮小は透過的でなくなります。フラット化操作を実行する前に暗号化がロードされていないと、クローン作成されたイメージで以前アクセス可能だった親データが読み取れなくなる可能性があります。

注記

暗号化されたイメージのクローンが明示的にフォーマットされた場合、クローン作成されたイメージを縮小する操作は透過的でなくなります。これは、クローン作成されたイメージにスナップショットが含まれていたり、クローン作成されたイメージがオブジェクトサイズに合わないサイズに縮小されていたりするようなシナリオでは、フラット化と同様に、親スナップショットから一部のデータをコピーするアクションが発生するためです。縮小操作を実行する前に暗号化がロードされていないと、クローン作成されたイメージで以前アクセス可能だった親データが読み取れなくなる可能性があります。

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