第9章 Ceph ブロックデバイス Python モジュールの使用


rbd python モジュールでは、Ceph ブロックデバイスイメージにファイルのようにアクセスできます。この組み込みツールを使用するには、rbd モジュールおよび rados Python モジュールをインポートします。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • ノードへのルートレベルのアクセス。

手順

  1. RADOS に接続し、IO コンテキストを開きます。

    cluster = rados.Rados(conffile='my_ceph.conf')
    cluster.connect()
    ioctx = cluster.open_ioctx('mypool')
  2. イメージの作成に使用する :class:rbd.RBD オブジェクトをインスタンス化します。

    rbd_inst = rbd.RBD()
    size = 4 * 1024**3  # 4 GiB
    rbd_inst.create(ioctx, 'myimage', size)
  3. イメージで I/O を実行するには、:class:rbd.Image オブジェクトをインスタンス化します。

    image = rbd.Image(ioctx, 'myimage')
    data = 'foo' * 200
    image.write(data, 0)

    これにより、イメージの最初の 600 バイトに 'foo' が書き込まれます。データは :type:unicode に指定できない点に注意してください。librbd:c:type:char よりも幅の広い文字の処理方法を認識していません。

  4. イメージ、IO コンテキスト、および RADOS への接続を終了します。

    image.close()
    ioctx.close()
    cluster.shutdown()

    念のために、これらの呼び出しごとに、個別の :finally ブロックを割り当てる必要があります。

    import rados
    import rbd
    
    cluster = rados.Rados(conffile='my_ceph_conf')
    try:
        ioctx = cluster.open_ioctx('my_pool')
        try:
            rbd_inst = rbd.RBD()
            size = 4 * 1024**3  # 4 GiB
            rbd_inst.create(ioctx, 'myimage', size)
            image = rbd.Image(ioctx, 'myimage')
            try:
                data = 'foo' * 200
                image.write(data, 0)
            finally:
                image.close()
        finally:
            ioctx.close()
    finally:
        cluster.shutdown()

    これは面倒な場合があるので、自動的に終了またはシャットダウンするコンテキストマネージャーとしてRadosIoctx および Image クラスを使用できます。これらのクラスをコンテキストマネージャーとして使用すると、上記の例は以下のようになります。

    with rados.Rados(conffile='my_ceph.conf') as cluster:
        with cluster.open_ioctx('mypool') as ioctx:
            rbd_inst = rbd.RBD()
            size = 4 * 1024**3  # 4 GiB
            rbd_inst.create(ioctx, 'myimage', size)
            with rbd.Image(ioctx, 'myimage') as image:
                data = 'foo' * 200
                image.write(data, 0)
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