9.8. コンパイラーおよび開発ツール
GCC Toolset 15 環境スクリプトが Software Collections ('scl-enable`) に置き換わりました
以前は、Red Hat Enterprise Linux 上の GCC Toolset 15 の開発環境を管理するために、scl enable gcc-toolset-15 <command> コマンドが使用されていました。RHEL 10 では、Software Collections はこの目的で使用されなくなりました。その結果、scl enable オプションは gcc-toolset-15 で機能しなくなりました。
新しい gcc-toolset-15-env スクリプトを使用してください。このスクリプトは、GCC ツールセット環境で、指定されたコマンドを実行します。
gcc-toolset-15-env <command>
gcc-toolset-15-env <command>
コマンドが指定されていない場合、スクリプトは GCC ツールセット環境でデフォルトのシェル (sh) を開きます。
そのため、ユーザーが RHEL 10 で GCC Toolset 15 にアクセスするには、scl enable ではなく gcc-toolset-15-env を使用する必要があります。
Jira:RHEL-88743[1]
glibc の utmp および utmpx インターフェイスが非推奨となる
glibc ライブラリーによって提供される utmp および utmpx インターフェイスには、Unix エポックからの時間をカウントするカウンターが含まれています。このカウンターは 2106 年 2 月 7 日にオーバーフローする予定です。したがって、utmp と utmpx は、RHEL 10 では非推奨となり、RHEL 11 では削除される予定です。
Jira:RHELDOCS-18080[1]