27.6. Apache HTTP Server への TLS 暗号化の追加


example.com ドメインの Apache HTTP サーバーで TLS 暗号化を有効化できます。

前提条件

  • Apache HTTP Server がインストールされ、実行している。
  • 秘密鍵が /etc/pki/tls/private/example.com.key ファイルに保存されている。

    秘密鍵および証明書署名要求 (CSR) を作成する方法と、認証局 (CA) からの証明書を要求する方法は、CA のドキュメントを参照してください。

  • TLS 証明書が /etc/pki/tls/certs/example.com.crt ファイルに保存されている。別のパスを使用する場合は、この手順で対応する手順を調整します。
  • 認証局証明書が /etc/pki/tls/certs/ca.crt ファイルに保存されている。別のパスを使用する場合は、この手順で対応する手順を調整します。
  • クライアントおよび Web サーバーは、サーバーのホスト名を Web サーバーの IP アドレスに対して解決している。
  • サーバーが RHEL 9.2 以降を実行し、FIPS モードが有効になっている場合に、クライアントが Extended Master Secret (EMS) 拡張機能をサポートしているか、TLS 1.3 を使用している。EMS を使用しない TLS 1.2 接続は失敗します。詳細は、Red Hat ナレッジベースソリューション TLS extension "Extended Master Secret" enforced を参照してください。

手順

  1. mod_ssl パッケージをインストールします。

    # dnf install mod_ssl
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  2. /etc/httpd/conf.d/ssl.conf ファイルを編集し、以下の設定を <VirtualHost _default_:443> ディレクティブに追加します。

    1. サーバー名を設定します。

      ServerName example.com
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      サーバー名は、証明書の Common Name フィールドに設定されているエントリーと一致する必要があります。

    2. オプション: 証明書の Subject Alt Names (SAN) フィールドに追加のホスト名が含まれる場合に、これらのホスト名にも TLS 暗号化を提供するように mod_ssl を設定できます。これを設定するには、ServerAliases パラメーターと対応する名前を追加します。

      ServerAlias www.example.com server.example.com
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    3. 秘密鍵、サーバー証明書、および CA 証明書へのパスを設定します。

      SSLCertificateKeyFile "/etc/pki/tls/private/example.com.key"
      SSLCertificateFile "/etc/pki/tls/certs/example.com.crt"
      SSLCACertificateFile "/etc/pki/tls/certs/ca.crt"
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  3. セキュリティー上の理由から、root ユーザーのみが秘密鍵ファイルにアクセスできるように設定します。

    # chown root:root /etc/pki/tls/private/example.com.key
    # chmod 600 /etc/pki/tls/private/example.com.key
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    警告

    秘密鍵に権限のないユーザーがアクセスした場合は、証明書を取り消し、新しい秘密鍵を作成し、新しい証明書を要求します。そうでない場合は、TLS 接続が安全ではなくなります。

検証

  • ブラウザーを使用して、https://example.com に接続します。
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