28.8. Apache HTTP サーバーで対応している暗号の設定
デフォルトでは、Apache HTTP サーバーは、安全なデフォルト値を定義するシステム全体の暗号化ポリシーを使用します。これは、最近のブラウザーとも互換性があります。システム全体の暗号化で使用可能な暗号化のリストは、/etc/crypto-policies/back-ends/openssl.config ファイルを参照してください。
Apache HTTP Server がサポートする暗号を手動で設定できます。お使いの環境で特定の暗号が必要な場合は、以下の手順に従います。
前提条件
- サーバーで TLS 暗号化が有効になっています。
手順
/etc/httpd/conf/httpd.confファイルを編集し、TLS 暗号を設定する<VirtualHost>ディレクティブにSSLCipherSuiteパラメーターを追加します。SSLCipherSuite "EECDH+AESGCM:EDH+AESGCM:AES256+EECDH:AES256+EDH:!SHA1:!SHA256"
SSLCipherSuite "EECDH+AESGCM:EDH+AESGCM:AES256+EECDH:AES256+EDH:!SHA1:!SHA256"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow この例では、
EECDH+AESGCM、EDH+AESGCM、AES256+EECDH、およびAES256+EDH暗号のみを有効にし、SHA1およびSHA256メッセージ認証コード (MAC) を使用するすべての暗号を無効にします。httpdサービスを再起動します。systemctl restart httpd
# systemctl restart httpdCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
Apache HTTP Server が対応する暗号化のリストを表示するには、以下を行います。
nmapパッケージをインストールします。dnf install nmap
# dnf install nmapCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow nmapユーティリティーを使用して、対応している暗号を表示します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow