第15章 複数のアイデンティティーマッピングルールを 1 つに結合


複数の ID マッピングルールを 1 つのルールに結合するには、個々のマッピングルールの前に | (or) 文字を追加し、括弧 () で区切ります。以下に例を示します。

証明書マッピングフィルターの例 1

$ ipa certmaprule-add ad_cert_for_ipa_and_ad_users \
  --maprule='(|(ipacertmapdata=X509:<I>{issuer_dn!nss_x500}<S>{subject_dn!nss_x500})(altSecurityIdentities=X509:<I>{issuer_dn!ad_x500}<S>{subject_dn!ad_x500}))' \
  --matchrule='<ISSUER>CN=AD-ROOT-CA,DC=ad,DC=example,DC=com' \
  --domain=ad.example.com
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上記の例では、--maprule オプションのフィルター定義に次の基準が含まれています。

  • ipacertmapdata=X509:<I>{issuer_dn!nss_x500}<S>{subject_dn!nss_x500} は、スマートカード証明書のサブジェクトと発行者を、IdM ユーザーアカウントの ipacertmapdata 属性の値にリンクするフィルターです。
  • altSecurityIdentities=X509:<I>{issuer_dn!ad_x500}<S>{subject_dn!ad_x500} は、スマートカード証明書のサブジェクトと発行者を AD ユーザーアカウントの altSecurityIdentities 属性の値にリンクするフィルターです。
  • --domain=ad.example.com オプションを追加すると、指定した証明書にマッピングされたユーザーが、ローカルの idm.example.com ドメインだけでなく、ad.example.com ドメイン内でも検索されます。

--maprule オプションのフィルター定義では、論理演算子 | (or) を使用できるため、複数の条件を指定できます。この場合、ルールは、1 つ以上の基準を満たすユーザーアカウントをすべてマップします。

証明書マッピングフィルターの例 2

$ ipa certmaprule-add ipa_cert_for_ad_users \
  --maprule='(|(userCertificate;binary={cert!bin})(ipacertmapdata=X509:<I>{issuer_dn!nss_x500}<S>{subject_dn!nss_x500})(altSecurityIdentities=X509:<I>{issuer_dn!ad_x500}<S>{subject_dn!ad_x500}))' \
  --matchrule='<ISSUER>CN=Certificate Authority,O=REALM.EXAMPLE.COM' \
  --domain=idm.example.com --domain=ad.example.com
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上記の例では、--maprule オプションのフィルター定義に次の基準が含まれています。

  • userCertificate;binary={cert!bin} は、証明書全体を含むユーザーエントリーを返すフィルターです。
  • ipacertmapdata=X509:<I>{issuer_dn!nss_x500}<S>{subject_dn!nss_x500} は、スマートカード証明書のサブジェクトと発行者を、IdM ユーザーアカウントの ipacertmapdata 属性の値にリンクするフィルターです。
  • altSecurityIdentities=X509:<I>{issuer_dn!ad_x500}<S>{subject_dn!ad_x500} は、スマートカード証明書のサブジェクトと発行者を AD ユーザーアカウントの altSecurityIdentities 属性の値にリンクするフィルターです。

--maprule オプションのフィルター定義では、論理演算子 | (or) を使用できるため、複数の条件を指定できます。この場合、ルールは、1 つ以上の基準を満たすユーザーアカウントをすべてマップします。

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