6.5. udev デバイス命名規則の制約
udev
命名規則の制約の一部は次のとおりです。
-
udev
イベントに対してudev
ルールが処理されるときに、udev
メカニズムはストレージデバイスをクエリーする機能に依存する可能性があるため、クエリーの実行時にデバイスにアクセスできない可能性があります。これは、ファイバーチャネル、iSCSI、または FCoE ストレージデバイスといった、デバイスがサーバーシャーシにない場合に発生する可能性が高くなります。 -
カーネルは
udev
イベントをいつでも送信する可能性があるため、デバイスにアクセスできない場合に/dev/disk/by-*/
リンクが削除される可能性があります。 -
udev
イベントが生成されそのイベントが処理されるまでに遅延が生じる場合があります (大量のデバイスが検出され、ユーザー空間のudev
サービスによる各デバイスのルールを処理するのにある程度の時間がかかる場合など)。これにより、カーネルがデバイスを検出してから、/dev/disk/by-*/
の名前が利用できるようになるまでに遅延が生じる可能性があります。 -
ルールに呼び出される
blkid
などの外部プログラムによってデバイスが短期間開き、他の目的でデバイスにアクセスできなくなる可能性があります。 -
/dev/disk/ の
udev
メカニズムで管理されるデバイス名は、メジャーリリース間で変更される可能性があるため、リンクの更新が必要になる場合があります。