2.10. VDO ボリュームの削除
システムで既存の VDO ボリュームを削除できます。
2.10.1. 作業中の VDO ボリュームの削除
この手順では、VDO ボリュームと、関連する UDS インデックスを削除します。
手順
- ファイルシステムのマウントを解除し、VDO ボリュームでストレージを使用しているアプリケーションを停止します。
システムから VDO ボリュームを削除するには、次のコマンドを使用します。
# vdo remove --name=my-vdo
2.10.2. 作成に失敗した VDO ボリュームの削除
この手順では、中間状態で VDO ボリュームをクリーンアップします。ボリュームの作成時に障害が発生した場合、ボリュームは中間状態になります。たとえば、以下のような場合に発生する可能性があります。
- システムのクラッシュ
- 停電
-
管理者が、実行中の
vdo create
コマンドに割り込み
手順
クリーンアップを行う場合は、
--force
オプションを使用して、作成に失敗したボリュームを削除します。# vdo remove --force --name=my-vdo
ボリュームの作成に失敗して、管理者がシステム設定を変更して競合を発生させたため、
--force
オプションが必要となります。--force
オプションを指定しないと、vdo remove
コマンドが失敗して、以下のメッセージが表示されます。[...] A previous operation failed. Recovery from the failure either failed or was interrupted. Add '--force' to 'remove' to perform the following cleanup. Steps to clean up VDO my-vdo: umount -f /dev/mapper/my-vdo udevadm settle dmsetup remove my-vdo vdo: ERROR - VDO volume my-vdo previous operation (create) is incomplete