1.4. VDO ボリュームの物理サイズおよび論理サイズ
VDO は、物理サイズ、利用可能な物理サイズ、および論理サイズを次の方法で利用します。
- 物理サイズ
これは、基礎となるブロックデバイスと同じサイズです。VDO は、以下の目的でこのストレージを使用します。
- 重複排除および圧縮される可能性があるユーザーデータ
- UDS インデックスなどの VDO メタデータ
- 利用可能な物理サイズ
これは、VDO がユーザーデータに使用できる物理サイズの一部です。
これは、メタデータのサイズを引いた物理サイズと同等で、指定のスラブサイズでボリュームをスラブに分割した後の残りを引いたものと同じです。
- 論理サイズ
これは、VDO ボリュームがアプリケーションに提示するプロビジョニングされたサイズです。通常、これは利用可能な物理サイズよりも大きくなります。
--vdoLogicalSize
オプションを指定しないと、論理ボリュームのプロビジョニングが1:1
の比率にプロビジョニングされます。たとえば、VDO ボリュームが 20 GB ブロックデバイスの上に置かれている場合は、2.5 GB が UDS インデックス用に予約されます (デフォルトのインデックスサイズが使用される場合)。残りの 17.5 GB は、VDO メタデータおよびユーザーデータに提供されます。そのため、消費する利用可能なストレージは 17.5 GB を超えません。実際の VDO ボリュームを設定するメタデータにより、これよりも少なくなる可能性があります。VDO は現在、絶対最大論理サイズ 4PB の物理ボリュームの最大 254 倍の論理サイズに対応します。
図1.2 VDO ディスク組織
この図では、VDO で重複排除したストレージターゲットがブロックデバイス上に完全に配置されています。つまり、VDO ボリュームの物理サイズは、基礎となるブロックデバイスと同じサイズになります。
関連情報
- さまざまなサイズのブロックデバイスに必要なストレージ VDO メタデータのサイズは、「物理サイズ別の VDO 要件の例」 を参照してください。