7.3. Web コンソールで VDO ボリュームのフォーマット
VDO ボリュームは物理ドライブとして動作します。これらを使用するには、ファイルシステムでフォーマットする必要があります。
フォーマットするとボリューム上のすべてのデータが消去されます。
前提条件
- VDO ボリュームが作成されている。詳細については、Web コンソールでの VDO ボリュームの作成 を参照してください。
手順
- RHEL 8 Web コンソールにログインします。詳細は、Web コンソールへのログイン を参照してください。
- Storage をクリックします。
- フォーマットする VDO ボリュームを含む LVM2 ボリュームグループをクリックします。
- フォーマットする VDO ボリュームの行末にあるメニューボタン をクリックします。
Format をクリックします。
- 名前 フィールドに、論理ボリューム名を入力します。
- マウントポイント フィールドに、マウントパスを追加します。
- デフォルトでは、このダイアログを完了すると、Web コンソールはディスクヘッダーのみを書き換えます。このオプションの利点は、フォーマットの速度です。Overwrite existing data with zeros オプションをオンにすると、Web コンソールはディスク全体をゼロで書き換えます。このプログラムはディスク全体を調べるため、このオプションを使用すると遅くなります。ディスクに機密データが含まれており、それを書き換えたい場合は、このオプションを使用します。
Type ドロップダウンメニューで、ファイルシステムを選択します。
デフォルトオプションの XFS ファイルシステムは、大規模な論理ボリュームをサポートし、物理ドライブを停止せずにオンラインで切り替え、拡張することができます。
XFS は、ボリュームの縮小に対応していません。したがって、XFS でフォーマットされたボリュームのサイズを縮小することはできません。
- ext4 ファイルシステムは論理ボリュームをサポートし、オンラインの物理ドライブを停止せずに、既存のファイルシステムの拡大および縮小を行うことができます。
LUKS (Linux Unified Key Setup) 暗号を使用したバージョンも選択できます。パスフレーズを使用してボリュームの暗号化を行えます。
- At boot ドロップダウンメニューで、ボリュームをマウントするタイミングを選択します。
Format and mount または Format only をクリックします。
フォーマットに使用されるオプションや、ボリュームのサイズによって、フォーマットに数分かかることがあります。
検証
- 正常に完了すると、フォーマットされた VDO ボリュームの詳細が Storage タブと LVM2 ボリュームグループタブに表示されます。