第3章 VDO 領域削減のテスト
一連のテストを実施して、VDO を使用して削減できるストレージ容量を判断できます。
前提条件
- 1 つ以上の物理ブロックデバイスが使用できる。
- ターゲットブロックデバイスが 512 GiB を超える。
- VDO がインストールされている。
3.1. VDO をテストする目的および結果
Red Hat が提供する VDO テストは、既存のストレージデバイスへの VDO の統合を評価できます。これは、社内の評価作業を置き換えるのではなく、増強することを目的としています。
テスト結果は、Red Hat エンジニアが特定のストレージ環境で VDO の動作を理解するのに役立ちます。OEM (Original equipment manufacturer) は、重複排除および圧縮可能なデバイスを設計する方法と、OEM のお客様がそのデバイスに合わせてアプリケーションを調整する方法を学ぶことができます。
ゴール
- テストデバイスから最適な応答を排除する設定を特定します。
- 製品の設定ミスを回避するために、基本的なチューニングパラメーターを説明します。
- パフォーマンス結果への参照を作成して、実際のユースケースと比較します。
- さまざまなワークロードがパフォーマンスやデータ効率にどのように影響するかを特定します。
- VDO 実装により、市場投入までの時間を短縮します。
テスト計画およびテスト条件
VDO テストは、VDO を最も現実的に評価できる条件を提供します。テスト手順やパラメーターを変更すると、結果が無効になる可能性があります。Red Hat セールスエンジニアは、テスト計画を変更する際のガイドを提供できます。
効果的なテスト計画を立てるには、VDO アーキテクチャーを調べて、次の項目を確認する必要があります。
- 高負荷環境におけるパフォーマンス
- エンドユーザーアプリケーションのパフォーマンスチューニング用 VDO の設定可能なプロパティー
- VDO がネイティブ 4 KiB ブロックデバイスであることの影響
- 重複排除と圧縮のアクセスパターンとディストリビューションへの応答
- 特定のアプリケーションのコスト、容量、パフォーマンスの比較