8.11. 動的プログラミング言語、Web サーバー、およびデータベースサーバー
MySQL
および MariaDB
の --ssl-fips-mode
オプションでは FIPS モードが変更されない
MySQL
の --ssl-fips-mode
オプションと RHEL の MariaDB
は、アップストリームとは異なる動作をします。
RHEL 9 では、--ssl-fips-mode
を mysqld
デーモンまたは mariadbd
デーモンの引数として使用する場合や、MySQL
または MariaDB
サーバー設定ファイルに ssl-fips-mode
を使用すると、--ssl-fips-mode
はこれらのデータベースサーバーの FIPS モードを変更しません。
代わりに、以下のようになります。
-
--ssl-fips-mode
をON
に設定すると、mysqld
サーバーデーモンまたはmariadbd
サーバーデーモンは起動しません。 -
FIPS が有効なシステムで
--ssl-fips-mode
をOFF
に設定すると、mysqld
サーバーデーモンまたはmariadbd
サーバーデーモンは FIPS モードで稼働します。
これは、特定のコンポーネントではなく、RHEL システム全体で FIPS モードを有効または無効にする必要があるためです。
したがって、RHEL の MySQL
または MariaDB
では --ssl-fips-mode
オプションを使用しないでください。代わりに、FIPS モードが RHEL システム全体で有効になっていることを確認します。
- FIPS モードが有効な RHEL をインストールすることが推奨されます。インストール時に FIPS モードを有効にすると、システムは FIPS で承認されるアルゴリズムと継続的な監視テストですべての鍵を生成するようになります。FIPS モードで RHEL をインストールする方法は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。
- または、FIPS モードへのシステムの切り替え の手順に従って、RHEL システム全体の FIPS モードを切り替えることができます。