7.4. ネットワーク
ipset
と iptables-nft
を非推奨化
RHEL では、ipset
パッケージおよび iptables-nft
パッケージが非推奨になりました。iptables-nft
には、iptable
、ip6tables
、ebtables
、arptables
などのさまざまなツールが同梱されています。このようなツールには新しい機能がなくなり、新しいデプロイメントに使用することは推奨されません。代わりに、nftables
パッケージが提供する nft
コマンドラインツールを使用することが推奨されます。既存の設定は、可能であれば nft
に移行する必要があります。
iptable
、ip6tables
、ebtables
、arptables
、nft_compat
、または ipset
モジュールを読み込むと、/var/log/messages
ファイルに以下の警告がログに記録されます。
Warning: <module_name> - this driver is not recommended for new deployments. It continues to be supported in this RHEL release, but it is likely to be removed in the next major release. Driver updates and fixes will be limited to critical issues. Please contact Red Hat Support for additional information.
nftables への移行の詳細は、Migrating from iptables to nftables と、iptables-translate(8)
およびip6tables-translate(8)
の man ページを参照してください。
RHEL 9 でネットワークチームが非推奨に
teamd
サービスおよび libteam
ライブラリーは、Red Hat Enterprise Linux 9 では非推奨になり、次回のメジャーリリースでは削除される予定です。代替として、ネットワークチームの代わりにボンディングを設定します。
Red Hat は、機能が類似するボンディングとチームの機能を 2 つ管理しなくてもいいように、カーネルベースのボンディングに注力しています。ボンディングコードは、顧客の採用率が高く、堅牢で、活発なコミュニティー開発が行われています。その結果、ボンディングコードは拡張、更新されます。
ボンディングにチームを移行する方法は、Migrating a network team configuration to network bond を参照してください。
(BZ#1935544)
ifcfg
形式の NetworkManager 接続プロファイルが非推奨に
RHEL 9.0 以降では、ifcfg
形式の接続プロファイルは非推奨になりました。次の RHEL メジャーリリースでは、この形式のサポートが削除されます。ただし、RHEL 9 では、既存のプロファイルを変更すると、NetworkManager は引き続きこの形式で既存のプロファイル処理および更新します。
デフォルトでは、NetworkManager は接続プロファイルをキーファイル形式で /etc/NetworkManager/system-connections/
ディレクトリーに保存するようになりました。ifcfg
形式とは異なり、キーファイル形式は、NetworkManager が提供するすべての接続設定をサポートします。キーファイル形式とプロファイルの移行方法の詳細は、NetworkManager connection profiles in keyfile format を参照してください。
(BZ#1894877)
firewalld
の iptables
バックエンドが非推奨に
RHEL 9 では、iptables
フレームワークは非推奨になりました。結果として、iptables
バックエンドと、firewalld
の 直接インターフェイス
も非推奨になりました。直接インターフェイス
の代わりに、firewalld
のネイティブ機能を使用して、必要なルールを設定できます。