4.21. クラウド環境の RHEL
RHEL 9 が WALinuxAgent 2.3.0.2 を提供
RHEL 9 は、Windows Azure Linux Agent ( WALinuxAgent) パッケージバージョン 2.3.0.2 とともに配布されます。バージョン 2.2.49 への主なバグ修正および機能強化は、以下のとおりです。
- RequiredFeatures および GoalStateAggregateStatus API のサポートが追加されました。
- 拡張マニフェストのフォールバック先が追加されました。
- 例外を作成する際に str.format() の呼び出しが欠落していたのを修正しました。
Azure の RHEL が MANA に対応するようになりました。
Microsoft Azure で実行している RHEL 9 仮想マシンが、Microsoft Azure ネットワークアダプター (MANA) を使用できるようになりました。
cloud-init が VMware GuestInfo データソースに対応
今回の更新で、cloud-init ユーティリティーが VMware guestinfo データのデータソースを読み取ることができるようになりました。その結果、cloud-init を使用 s した VMware vSphere に RHEL 9 仮想マシンのセットアップが、より効率的で信頼性が高くなりました。
(BZ#2040090)
RHEL 9 仮想マシンが Azure の特定の ARM64 ホストでサポートされるようになりました。
ゲストオペレーティングシステムとして RHEL9 を使用する仮想マシンは、Ampere Altra ARM ベースのプロセッサーで実行されている Microsoft Azure ハイパーバイザーでサポートされるようになりました。
(BZ#1949613)
cloud-init が、Microsoft Azure 上のユーザーデータをサポートする
--user-data オプションが cloud-init ユーティリティーに導入されました。このオプションを使用すると、Azure で RHEL 9 仮想マシンをセットアップするときに、Azure Instance Metadata Service (IMDS) からスクリプトとメタデータを渡すことができます。
(BZ#2042351)
cloud-init の新しい SSH モジュール
今回の更新で、cloud-init ユーティリティーに SSH モジュールが追加され、インスタンスの作成時にホストキーが自動的に生成されるようになりました。
この変更により、デフォルトの cloud-init 設定が更新されました。したがって、ローカルの変更があった場合は、/etc/cloud/cloud.cfg に ssh_genkeytypes: ['rsa', 'ecdsa', 'ed25519'] 行が含まれていることを確認してください。
そうしないと、sshd サービスを起動できないイメージが cloud-init によって作成されます。この問題が発生した場合は、次の手順に従って問題を回避してください。
/etc/cloud/cloud.cfgファイルに次の行が含まれていることを確認します。ssh_genkeytypes: ['rsa', 'ecdsa', 'ed25519']
ssh_genkeytypes: ['rsa', 'ecdsa', 'ed25519']Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
/etc/ssh/ssh_host_*ファイルがインスタンスに存在するかどうかを確認します。 /etc/ssh/ssh_host_*ファイルが存在しない場合は、次のコマンドを使用してホストキーを生成します。cloud-init single --name cc_ssh
cloud-init single --name cc_sshCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow sshd サービスを再起動します。
systemctl restart sshd
systemctl restart sshdCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
(BZ#2115791)