8.9. ファイルシステムおよびストレージ
セクターサイズが 512 バイトの LUKSv2 デバイスを作成するインストーラー。
以前は、ディスクに 4096 バイトの物理セクターがある場合、RHEL インストーラーは 4096 バイトのセクターを持つ LUKSv2 デバイスを作成しました。この更新により、インストーラーはセクターサイズが 512 バイトの LUKSv2 デバイスを作成するようになり、LVM 物理ボリュームが暗号化されている場合でも、1 つの LVM ボリュームグループで一緒に使用されるさまざまな物理セクターサイズとのディスク互換性が向上しました。
supported_speeds sysfs
属性は正しい速度値を報告します。
以前は、qla2xxx
ドライバーの定義が間違っていたため、HBA の supported_speeds sysfs
属性は、予想される 64 Gb/s の速度ではなく、20 Gb/s の速度を報告していました。その結果、HBA が 64 Gb/s リンク速度をサポートしている場合、supported_speeds sysfs
値が正しくなくなり、報告された速度値に影響を及ぼしました。
この更新により、HBA の supported_speeds sysfs
属性は、正しい速度値 (16 Gb/s、32 Gb/s、および 64 Gb/s) を報告するようになりました。cat /sys/class/fc_host/host*/supported_speeds
コマンドを実行すると、速度値を表示できます。
Bugzilla:2069758
lpfc
ドライバーが D_ID
ポートスワップ中に有効な状態にある
以前は、SAN ブートホストが NetApp ギブバックオペレーションを発行した後、LVM ハングタスクの警告とストールした I/O を引き起こしていました。この問題は、ファイバーチャネル D_ID
ポートスワップが原因で、DM-Multipath 環境で代替パスが利用可能であった場合でも発生しました。競合状態の結果として、D_ID
ポートスワップにより lpfc
ドライバーで不整合な状態が発生し、I/O の発行が妨げられました。
今回の修正により、lpfc
ドライバーは、D_ID
ポートスワップが発生すると、必ず有効な状態になるようになりました。その結果、ファイバーチャネル D_ID
ポートスワップにより、ハングした I/O が発生しなくなりました。
Bugzilla:2173947