10.3. シェルおよびコマンドラインツール
ReaR 設定ファイルでの TMPDIR 変数の設定が非推奨になる
export TMPDIR=… などのステートメントを使用して、/etc/rear/local.conf または /etc/rear/site.conf ReaR 設定ファイルで TMPDIR 環境変数を設定することは、機能せず非推奨です。
ReaR 一時ファイルのカスタムディレクトリーを指定するには、ReaR を実行する前にシェル環境で変数をエクスポートします。たとえば、export TMPDIR=… ステートメントを実行してから、同じシェルセッションまたはスクリプトで rear コマンドを実行します。
dump からの dump ユーティリティーが非推奨になる
ファイルシステムのバックアップに使用される dump ユーティリティーが非推奨になり、RHEL 9 では使用できなくなります。
RHEL 9 では、使用方法に基づいて、tar、dd、または bacula のバックアップユーティリティーを使用することが推奨されています。これにより、ext2、ext3、および ext4 のファイルシステムで完全で安全なバックアップが提供されます。
dump パッケージの restore ユーティリティーは、RHEL 9 で引き続き利用可能で、サポートされており、restore パッケージとして利用できます。
Bugzilla:1997366
Bacula の SQLite データベースバックエンドが非推奨に
Bacula バックアップシステムは、複数のデータベースバックエンド (PostgreSQL、MySQL、および SQLite) をサポートしていました。SQLite バックエンドに非推奨となり、RHEL の今後のリリースではサポートされなくなります。代わりに、他のバックエンド (PostgreSQL または MySQL) のいずれかに移行し、新しい展開では SQLite バックエンドを使用しないでください。