4.4. シェルおよびコマンドラインツール
ReaR は 64 ビット IBM Z アーキテクチャーでも完全にサポートされるようになりました。
Basic Relax and Recover (ReaR) 機能は、64 ビット IBM Z アーキテクチャーでテクノロジープレビューとして以前に利用可能でしたが、rear パッケージのバージョン 2.6-17.el9 以降で完全にサポートされています。ReaR レスキューイメージは、z/VM 環境の IBM Z アーキテクチャー上のみで作成できます。論理パーティション (LPAR) のバックアップとリカバリーは、現時点ではサポートされていません。ReaR は、Extended Count Key Data (ECKD) ダイレクトアクセスストレージデバイス (DASD) 上のみでディスクレイアウトの保存と復元をサポートします。ファイバーチャネルプロトコル (FCP) を介して接続された固定ブロックアクセス (FBA) DASD および SCSI ディスクは、この目的ではサポートされていません。現在利用可能な唯一の出力方法は、初期プログラムロード (IPL) です。これは、zIPL ブートローダーと互換性のあるカーネルと初期 RAM ディスク (initrd) を生成します。
詳細は、64 ビット IBM Z アーキテクチャーで ReaR レスキューイメージの使用 を参照してください。
Bugzilla:2046653
systemd がバージョン 252 にリベース
systemd パッケージがバージョン 252 にアップグレードされました。主な変更点は、以下のとおりです。
-
system.confファイルおよびuser.confファイルのDefaultDeviceTimeoutSec=オプションを使用して、デバイスユニットのアクティブ化を待機する際にデフォルトのタイムアウトを指定できます。 -
シャットダウン時に、
systemdはファイルシステムのアンマウントをブロックするプロセスに関するログを記録するようになりました。 - 一時的なユニットにもドロップインを使用できるようになりました。
-
ConditionMemory=オプションで、K、M、G、T などのサイズの接尾辞を使用できます。 -
systemctl list-automountsコマンドを使用すると、自動マウントポイントを一覧表示できます。 -
systemd-logindユーティリティーを使用し、StopIdleSessionSec=オプションを使用して事前設定されたタイムアウト後にアイドルセッションを停止できます。 -
systemd-udevユーティリティーは、Infiniband verb デバイスのinfiniband by-pathおよびinfiniband by-ibdevリンクを作成するようになりました。 -
systemd-tmpfilesユーティリティーは、存在しないCコピーのソースを適切に処理するようになりました。 -
systemd-repartユーティリティーは、署名を含むdm-verityパーティションを生成するようになりました。
更新された systemd-udevd が、InfiniBand インターフェイスに一貫性のあるネットワークデバイス名を割り当てる
RHEL 9 で導入された systemd パッケージの新しいバージョンには、更新された systemd-udevd デバイスマネージャーが含まれています。デバイスマネージャーは、InfiniBand インターフェイスのデフォルト名を、systemd-udevd が選択した一貫性のある名前に変更します。
Renaming IPoIB devices の手順に従って、InfiniBand インターフェイスの名前にカスタム命名ルールを定義できます。
命名スキームの詳細は、systemd.net-naming-scheme(7) の man ページを参照してください。