3.5.5. オーバークラウドのパラメーター


アップグレード用オーバークラウドパラメーターに関する情報は、以下の点に注意してください。

  • Red Hat OpenStack Platform 10 のデフォルトのタイムゾーンは UTC です。必要な場合は、タイムゾーンを指定するための環境ファイルを指定します。
  • カスタムの ServiceNetMap を使用してオーバークラウドをアップグレードする場合には、新規サービスの最新 ServiceNetMap を含めるようにしてください。サービスのデフォルト一覧は、network/service_net_map.j2.yaml ファイルにある ServiceNetMapDefaults パラメーターで定義されます。カスタム ServiceNetMap の使用に関する詳細は、『オーバークラウドの 高度なカスタマイズ』 の「ネットワーク分離 」を参照してください。
  • 新しいコンポーザブルサービスのアーキテクチャーにより、OpenStack Image Storage(Glance)の NFS バックエンドを設定するパラメーターが変更になりました。新しいパラメーターは以下のとおりです。

    GlanceNfsEnabled
    イメージストレージ用の共有を管理するための Pacemaker を有効にするパラメーター。無効に設定されている場合には、オーバークラウドはコントローラーノードのファイルシステムにイメージを保管します。true に設定します。
    GlanceNfsShare
    イメージストレージをマウントするための NFS 共有。たとえば、192.168.122.1:/export/glance と設定します。
    GlanceNfsOptions
    イメージストレージ用の NFS マウントオプション
  • 新しいコンポーザブルサービスのアーキテクチャーにより、一部の設定フックの構文が変更されます。設定前または事後の設定フックを使用して環境にカスタムスクリプトを提供する場合は、カスタム環境ファイルの構文を確認してください。『オーバークラウドの 高度なカスタマイズ』 の以下のセクションを使用してください。

  • 一部のコンポーザブルサービスには、Puppet hieradata を設定するための新規パラメーターが含まれます。hieradata を使用して以前のパラメーターを設定した場合には、オーバークラウドの更新で 重複宣言 のエラーが報告される可能性があります。そのような場合には、コンポーザブルサービスのパラメーターを使用します。たとえば、以下の代わりに使用できます。

    parameter_defaults:
      controllerExtraConfig:
        heat::config::heat_config:
          DEFAULT/num_engine_workers:
            value: 1
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    以下を使用します。

    parameter_defaults:
      HeatWorkers: 1
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