第7章 Clair V4 セキュリティースキャンの使用
Clair v4 は、Red Hat Quay で利用可能な次世代 Clair イメージスキャンです。Clair v4 は現在 テクノロジープレビュー としてリリースされています。つまり、実稼働環境での使用はサポートされていません。ただし、Clair イメージスキャン開発の方向を表す Clair v4 をテストすることが推奨されます。
Red Hat Quay リリースに対応するため、現在の Clair v4 リリースイメージは clair:v3.3.4 になります。
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技術的には、Clair v4 は、Red Hat Quay と共に使用できる、Linux オペレーティング システムのセットに関連付けられたコンテナー イメージの脆弱性スキャンを実行するためのマイクロサービスのセットです。Clair v4 のマイクロサービスは、設計上、企業環境に合わせてコンポーネントを個別に拡張できる拡張性の高い設定で実行することに適しています。
Clair v4 の試用には、これを combo モードで実行することが推奨されます (clair-combo.yaml を参照)。このモードは、説明されているように、すべてのマイクロサービスを 1 つのプロセスとしてまとめます。
Clair v4 でサポートされるセキュリティーデータベースはすべてオンになっています。これらのデータベースには、以下が含まれます。
- Alpine SecDB データベース
- AWS UpdateInfo
- Debian Oval データベース
- Oracle Oval データベース
- RHEL Oval データベース
- SUSE Oval データベース
- Ubuntu Oval データベース
Clair が各種のデータベースでセキュリティーマッピングを行う方法についての詳細は、 ClairCore Severity Mapping を参照してください。
Clair v4 はテクノロジープレビューであるため、100% 正確なレポートを期待することはできません。脆弱性の結果の表示は v2 とは異なる可能性があることに留意してください。今後 Clair v4 はさらに多くの結果を生成します。
次に、既存の Red Hat Quay + Clair v2 環境と共に Clair v4 を使用する手順を説明します。