第10章 Red Hat Quay でのリポジトリーのミラーリング
Red Hat Quay リポジトリーミラーリングを使用すると、外部コンテナーレジストリー (またはローカルレジストリー) からローカルの Red Hat Quay クラスターにイメージをミラーリングできます。リポジトリーミラーリングを使用すると、リポジトリー名とタグに基づいてイメージを Red Hat Quay に同期できます。
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リポジトリーミラーリングが有効にされた Red Hat Quay クラスターから、以下を実行できます。
- 外部レジストリーからミラーリングするリポジトリーを選択する。
- 外部レジストリーにアクセスするための認証情報を追加する。
- リポジトリーが同期される間隔を設定する。
- 同期する特定のコンテナーイメージリポジトリー名とタグを特定する。
- 同期の現在の状態を確認する。
リポジトリーのミラーリングでは、複数の異なるレジストリー間で、特定のコンテンツのサブセットを選択したデータセンター、クラスターまたはリージョンに対してミラーリングします。一方、Georeplication は、ローカライズされたストレージからコンテナーイメージを提供するために単一のグローバルに分散される Red Hat Quay を提供します。以下に、コンテンツを共有する 2 つの方法はの違いについて示します。
機能と性能 | Geo レプリケーション | リポジトリーのミラーリング |
設計されている機能 | 共有される、グローバルレジストリー | 個別の異なるレジストリー |
レプリケーションまたはミラーリングが完了しないとどうなるか ? | リモートコピーが使用される (スピードが遅くなる)。 | イメージは提供されない。 |
両方のリージョンのすべてのストレージバックエンドへのアクセスが必要か ? | Yes (すべての Red Hat Quay ノード) | No (個別のストレージ) |
ユーザーは両方のサイトから同じリポジトリーにイメージをプッシュできるか ? | Yes | No |
すべてのレジストリーのコンテンツと設定はすべてのリージョンで同一か (共有データベース)? | Yes | No |
ユーザーはミラーリングする個別の namespace またはリポジトリーを選択できるか ? | No (デフォルト) | Yes |
ユーザーはフィルターを同期ルールに適用できるか ? | No | Yes |
以下は、Red Hat Quay リポジトリーミラーリングを使用する際のヒントです。
- リポジトリーのミラーリングでは、リポジトリー全体をミラーリングしたり、同期するイメージを選択的に制限したりすることができます。同期するイメージは、タグのコンマ区切りの一覧、タグの範囲、または正規表現やグロブ (glob) でタグを特定する他の方法で制限できます。
- ミラーリングされたリポジトリーとして設定されると、そのリポジトリーに他のイメージを手動で追加することはできません。
- ミラーリングされたリポジトリーは設定するリポジトリーとタグをベースとするため、そのリポジトリー/タグのペアで表されるコンテンツのみを保持します。つまり、リポジトリーの一部のイメージがこれ以上一致しないようにタグを変更すると、これらのイメージは削除されます。
- 指定されたロボットのみがイメージをミラーリングされたリポジトリーにプッシュでき、これはリポジトリーに設定されたロールベースのアクセス制御パーミッションよりも優先されます。
- ミラーリングされたリポジトリーを使用すると、ユーザーはリポジトリーからイメージをプルできますが (読み取りパーミッションが付与される)、イメージをリポジトリーにプッシュすることはできません。
- ミラーリングされたリポジトリーの設定の変更は、作成するミラーリングされたリポジトリーについての Repositories ページの Mirrors タブから行われます。
- イメージは設定される間隔で同期されますが、随時必要に応じて同期することもできます。