第9章 ログの表示とエクスポート


Red Hat Quay 内のすべてのリポジトリーと namespace のアクティビティーログが収集されます。

Red Hat Quay の使用状況ログを表示すると、運用とセキュリティーの両方の目的で貴重な洞察と利点を得ることができます。使用状況ログから次の情報が明らかになる可能性があります。

  • リソースプランニング: 使用状況ログは、イメージのプル、プッシュの数、レジストリーへの全体的なトラフィックに関するデータを提供します。
  • ユーザーアクティビティー: ログを使用すると、ユーザーアクティビティーを追跡し、どのユーザーがレジストリー内のイメージにアクセスして操作しているかを把握できます。これは、監査、ユーザー行動の理解、アクセス制御の管理に役立ちます。
  • 使用パターン: 使用パターンを調査することで、よく使用されるイメージ、頻繁に使用されるバージョン、ほとんどアクセスされないイメージに関する詳細な情報を得ることができます。この情報は、イメージのメンテナンスとクリーンアップの作業に優先順位を付けるのに役立ちます。
  • セキュリティー監査: 使用状況ログにより、誰がいつイメージにアクセスしたかを追跡できます。これは、セキュリティー監査、コンプライアンス、および不正または不審なアクティビティーの調査にとって非常に重要です。
  • イメージのライフサイクル管理: ログにより、どのイメージがプル、プッシュ、削除されているかが明らかになります。この情報は、古いイメージを廃止し、許可されたイメージだけを確実に使用させるなど、イメージのライフサイクル管理に不可欠です。
  • コンプライアンスと規制要件: 多くの業界には、機密リソースへのアクセスの追跡と監査を義務付けるコンプライアンス要件があります。使用状況ログは、そのような規制への準拠を証明するのに役立ちます。
  • 異常な動作の特定: 使用状況ログ内の正常でないパターンや異常なパターンは、潜在的なセキュリティー違反または悪意のあるアクティビティーを示している可能性があります。このログを監視すると、セキュリティーインシデントをより効果的に検出して対応することができます。
  • 傾向分析: 使用状況ログは、レジストリーがどのように使用されているかに関する経時的な傾向と詳細情報を提供します。これは、リソースの割り当て、アクセス制御、イメージ管理戦略について、情報に基づいた意思決定を行うのに役立ちます。

ログファイルにアクセスする方法は、以下のように複数あります。

  • Web UI によりログを閲覧する
  • 外部に保存できるようにログをエクスポートする
  • API を使用してログエントリーへのアクセスする

ログにアクセスするには、選択したリポジトリーまたは namespace の管理者権限が必要です。

注記

API を介して一度に利用できるログ結果は最大 100 件です。それ以上の結果を集めるには、この章で紹介するログエクスポーター機能を使う必要があります。

9.1. 使用ログの表示

ログは、レジストリーの使用方法に関する有用な情報を提供します。ログは、以下の手順を使用して v2 UI の組織、リポジトリー、または namespace で表示できます。

手順

  1. Red Hat Quay レジストリーにログインします。
  2. 自分が管理者である組織、リポジトリーまたは namespace に移動します。
  3. Logs をクリックします。

    Logs page

  4. オプション: From ボックスと To ボックスに日付を追加して、ログエントリーを表示する日付範囲を設定します。
  5. オプション: Export をクリックして、ログをエクスポートします。http:// または https:// で始まるメールアドレスまたは有効なコールバック URL を入力する必要があります。このプロセスは、ログの数に応じて 1 時間かかる場合があります。
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