検索

付録A Satellite の Web サイトを利用した RHN Proxy Server のインストール

download PDF
「RHN Proxy Server のインストール手順」 に記載されているインストール方法以外にも、 RHN Satellite Server の Web サイトから RHN Proxy Server をインストールすることができます。

警告

このインストール方法は非推奨になっているため、 RHN Satellite Server の今後のバージョンでは削除される可能性があります。 推奨されるインストール方法については 「RHN Proxy Server のインストール手順」 に記載されています。
  1. rhn_register コマンドを使用して、 RHN Proxy Server エンタイトルメントを持つ組織のアカウントを使い新しくインストールした Red Hat Enterprise Linux AS システムを Red Hat Network (中央 RHN サーバーまたは RHN Satellite Server) に登録します。
  2. システムに Provisioning エンタイトルメントを与えます。RHN Web サイト (または Proxy を提供している Satellite の完全修飾ドメイン名) にアクセスし、 Organization Administrator としてログインしてから ユーザーの RHN => サブスクリプションの管理 ページに移動します。RHN Proxy Server をインストールするシステムのチェックボックスを選択し、 ドロップダウンボックスから Provisioning を選択して エンタイトルメントの追加 ボタンをクリックします。
  3. システムの名前をクリックし、 システム => システムの詳細 ページに移動してベースとなるオペレーティングシステム用の Red Hat Network Tools チャネルにシステムをサブスクライブさせていることを確認します。 サブスクライブされているチャンネル セクションで Tools チャネルに一覧表示されているチャネルを確認します。 このチャネルにサブスクライブされていない場合は チャネルサブスクリプションの変更 リンクをクリックし、ツールチャネルの隣にあるチェックボックスを選択して サブスクリプションの変更 ボタンをクリックし、その選択を確認します。
  4. まず、システム (System) => システムの詳細 (System Details) => ソフトウェア (Software) => パッケージ (Packages) => インストール (Install) サブタブに移動して rhncfg-actions パッケージをインストールします (依存パッケージとして rhncfg パッケージと rhncfg-client パッケージもインストールされます)。 次に パッケージ名によるフィルタ (Filter by Package Name) のテキスト検索ボックスを使用して rhncfg-actions を検索します。 結果一覧で rhncfg-actions パッケージを選択しインストールします。
  5. Proxy で SSL 暗号化を有効にし、中央 RHN サーバーに接続する場合は同じ Red Hat Network Tools チャネルから rhns-certs-toolsパッケージをインストールし、RHN SSL Maintenance Tool を使用して後で必要となる tar ファイルを生成します。手順については、『RHN クライアント設定ガイド (RHN Client Configuration Guide)』 の「SSL 証明書」の章を参照してください。
    Proxy で SSL の暗号化を有効にして RHN Satellite Server または別の RHN Proxy Server に SSL を使用して接続する場合は、 この親システムに対して使用する CA 証明書のパスワードも必要になります。
  6. ターミナルから root としてシステムにログインし、 rhn_check コマンドを実行してスケジュールされているパッケージのインストールを直ちに開始します。
  7. パッケージがインストールされたら (システムの詳細 => イベント (Events) タブで確認)、 以下のコマンドを使用してシステムがリモートのコマンドと設定管理を受け入れるよう準備を整えます。
     /usr/bin/rhn-actions-control --enable-all 
  8. RHN Web サイト内で システムの詳細 => 詳細 => プロキシ サブタブに移動します。

    警告

    システムの登録が完了したら、 Proxy タブを表示させるにはこのシステムをデフォルトの RHEL ベースチャンネルに登録する必要があります。 システムをカスタムのチャンネルやクローン作成したチャンネルに登録している場合、 プロキシタブは表示されません。
    また、 RHN Proxy Server のインストールにより今後のアップグレードを容易にするためシステム上の設定ファイル squid.confhttpd.conf が置き換えられることがあります。 これらのファイルが編集済みであり内容を保持したい場合、 ファイルはローテーションされるのでインストール後に取得できます。
    システムの詳細 (System Details) => プロキシ (Proxy)

    図A.1 システムの詳細 (System Details) => プロキシ (Proxy)

  9. システムの詳細 => 詳細 => プロキシ サブタブ内にあるプルダウンメニューはシステムを RHN Proxy Server として有効化できるかどうかを示しているはずです。 正しいバージョンが選択されていることを確認し、 プロキシの有効化 (Activate Proxy) ボタンをクリックします。 インストールの ようこそ (Welcome) ページが表示されます。
    ようこそ

    図A.2 ようこそ

  10. ようこそ (Welcome) ページにはシステムで満たされていない要件が表示されます。 システムの準備が整うと 続行 リンクが表示されます。 このリンクをクリックすると 使用に関する条件 ページに移動します。
    使用条件

    図A.3 使用条件

  11. 使用に関する条件 ページで使用に関する条件 リンクをクリックし、RHN Proxy Server の使用許諾契約書を参照します。同意する場合は同意 (I agree) リンクをクリックします。インストールを続行する場合は同意が必要になります。 Proxy が Satellite に登録され監視機能が有効になっている場合は、 Monitoring を有効にする のページが表示されます。
    監視の有効化

    図A.4 監視の有効化

  12. Monitoring を有効にする ページで Proxy が提供しているシステムの監視をその Proxy を使用して行うかどうかを決定する必要があります。これを行うには RHN Proxy Server が 2章要件 で指定された要件を満たし、 RHN Satellite Server (または Satellite に接続している別の Proxy) に接続している必要があります。 Proxy で監視を有効にする場合は、 そのチェックボックスを選択して 続行 をクリックします。 RHN Proxy Server の設定 (Configure RHN Proxy Server) ページが表示されます。
    RHN Proxy Server の設定

    図A.5 RHN Proxy Server の設定

  13. RHN Proxy Server の設定 (Configure RHN Proxy Server) ページで必須となるフィールドはすべて入力します。 管理者の電子メールアドレスには Proxy によって生成されるすべてのメール (場合によっては大量のエラー関連のトレースバックを含む) が届きます。 こうしたエラー関連のトレースバックなどの受信については、 件名が「RHN TRACEBACK from hostname」のメッセージをキャプチャするメールフィルタなどを作成して対処することができます。 複数の管理者を指定する場合は、 電子メールアドレスをコンマで区切って入力します。
    RHN Proxy Hostname は RHN Proxy Server の完全修飾ドメイン名 (FQDN) です。 RHN Parent Server は Proxy にサービスを提供するサーバーのドメイン名です。 中央 RHN サーバー、 別の RHN Proxy Server、 または RHN Satellite Server のいずれかになります。 中央 RHN サーバーに接続する場合は xmlrpc.rhn.redhat.com の値を含めます。 Satellite または別の Proxy に接続する場合は親となるシステムの FQDN を入力します。
    HTTP プロキシ経由で RHN Proxy Server を接続する場合は、 関連するフィールドを使用して設定を行います。 HTTP Proxy Server フィールドに http://https:// などのプロトコルを含めないようにしてください。your-gateway.example.com:3128 などのように hostname:port の形式でホスト名とポートのみを入力します。

    注記

    インストールプロセスで変更されるのは Proxy 設定ファイルの /etc/rhn/rhn.conf のみです。 Red Hat Update Agent (up2date) の設定ファイルとなる /etc/sysconfig/rhn/up2date については、 RHN Satellite Server などの別のサーバーからのアップデートを受信できるよう手動で更新する必要があります。
    最後に最下部のチェックボックスをチェックして SSL を有効化するかどうかを決定する必要があります。Red Hat は RHN Proxy Server を経由するすべてのトラフィックに対してこのレベルの暗号化を導入することを強く推奨します。ただし、この場合は RHN サーバー (デフォルトで SSL が有効化された) または SSL を有効化した RHN Satellite Server や RHN Proxy Server に接続する必要があります。中央 RHN サーバーへの接続には、前述した証明書 tar ファイルのアップロードが必要です。SSL を使用して Satellite または別の Proxy に接続するには、親システムで SSL を有効化するときに使用した CA 証明書のパスワードが必要です。

    注記

    SSL を使用して安全な RHN Proxy Server インフラストラクチャを構成する方法については、 『Red Hat Network クライアント設定ガイド』 の「SSL インフラストラクチャ」の章を参照してください。
    インストール時に SSL を有効にしない場合はこのチェックボックスを未選択のままにしておきます。 インストール後にこのレベルのセキュリティを取得する方法について 『RHN クライアント設定ガイド』 の SSL 証明書の章を参照しておいてください。 完了したら続行 をクリックします。 SSL を有効にする選択をして Satellite に接続すると、 SSL の設定 (Configure SSL) ページが表示されます。 SSL を有効にする選択をして別の Proxy または中央 RHN サーバーに接続すると、 SSL のアップロード (Upload SSL) ページが表示されます。 SSL は有効にせず Monitoring を有効にしている場合は、 Monitoring の設定 (Configure Monitoring) ページの説明に移動します。 SSL または Monitoring を有効にしていない場合は、 インストールの進捗状況 (Install Progress) ページの説明に移動します。
    SSL の設定

    図A.6 SSL の設定

  14. SSL の設定 (Configure SSL) ページで (有効にしている SSL で Proxy を RHN Satellite Server に接続する場合にのみ適用可)、 サーバー証明書の生成に必要な情報を入力します。 最も重要な項目は CA 証明書のパスワードです。 親サーバーで SSL を有効化したときに使用したパスワードと 一致していなければなりません。 残りのフィールドは親サーバーの値と一致することもありますが、 地理的に異なる場所を反映させる場合など RHN Proxy Server の役割によって異なることもあります。 同様に、 Email アドレスは Proxy 管理者の Email アドレスとして入力したものと同じでも構いませんが、 特定の証明書管理者に送信することもできます。 証明書の期限を設定することができます。 ここに入力した値は 2章要件 で説明しているように必ずバックアップ情報内に存在するようにしてください。 完了したら 続行 をクリックします。
    Monitoring の設定

    図A.7 Monitoring の設定

  15. Monitoring の設定 (Configure Monitoring) ページで RHN Proxy Server に接続させる親サーバーのホスト名と IP アドレスを入力するか、 既に入力がある場合はそれを確認します。 親サーバーは RHN Satellite Server または Satellite に接続する別の Proxy のいずれかでなければなりません。 中央 RHN サーバーを経由した Monitoring は行えません。 完了したら 続行 をクリックします。インストールの進捗状況 (Install Progress) ページが表示されます。
    インストールの進捗度

    図A.8 インストールの進捗度

  16. インストールの進捗状況 (Install Progress) ページでは、 実行中のインストールのステップを監視することができます。 ステップのリンクをクリックするとその アクションの詳細 ページに移動します。 動作が開始されると、 状態が キュー待ち から 開始 に変わり最後に 完了 になります。 前述のパッケージのインストールと同様、 これらのステップはシステムのターミナルで root として rhn_check コマンドを実行すると直ちに実行させることができます。 完了すると インストールの進捗状況 (Install Progress) ページに インストールが完了しました (The installation is complete) というメッセージが表示されます。これで RHN Proxy Server によってサービスが提供されるシステムの登録を開始することができるようになりました。 『RHN クライアント設定ガイド』 を参照してください。
  17. インストールの進捗状況 (Install Progress) ページ上の項目がすべて 完了 になったら Proxy の使用準備が整ったことになります。 これでシステムを Proxy 経由で RHN に登録できるようになりました。
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.