6.7. キャッシュ関連の問題
パッケージ配信が失敗したりオブジェクトが破損しているような見えるけれど接続関連のエラーではない場合はキャッシュのクリアを考慮してください。 RHN Proxy Server には接続する必要があるキャッシュが 2 つあります。1 つは Squid 用で、もう 1 つは認証用です。
Squid キャッシュは
/var/spool/squid/
にあります。これをクリアにする場合は、 Apache Web server と Squid を停止してからこのディレクトリの内容を削除した後、 両方のサービスを再度起動します。 次の順序でコマンドを発行します。
service httpd stop service squid stop rm -fv /var/spool/squid/* service squid start service httpd start
ディレクトリをクリアにして squid を再起動すると同じ作業が手早く行えますが、RHN トレースバックのメッセージをいくつか受け取る可能性があります。
プロキシにより使用されている認証用の内部キャッシングのメカニズムにもキャッシュのクリアが必要になる場合があります。これを行うには、次のコマンドを発行します。
rm -fv /var/cache/rhn/*
RHN Authentication Daemon は RHN Proxy Server 3.2.2 のリリースで非推奨となり、 前述の内部認証キャッシングのメカニズムに変更されましたが、 このデーモンがご使用のプロキシでまだ実行している場合があります。 これをオフにするには、次の順序で個別のコマンド群を発行します。
chkconfig --level 2345 rhn_auth_cache off service rhn_auth_cache stop
キャッシュをクリアにするには、次を発行します。
rm /var/up2date/rhn_auth_cache
Red Hat では非推奨となりサポートされない RHN Authentication Daemon を維持しなければならない場合には、 冗長なログ機能が原因でパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性がある点に注意してください。 こういう理由でこのログ機能はデフォルトでオフになっています (
/var/log/rhn/rhn_auth_cache.log
)。 このデーモンをあえて実行しログを行いたい場合は、 プロキシの /etc/rhn/rhn.conf
ファイルに次の行を追加してログ機能をオンにします。
auth_cache.debug = 2